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「歌舞伎って難しそう」 苦手意識を猫たちが解消

By - grape編集部  公開:  更新:

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着物姿の猫が読む手紙を、「床下からこっそり盗み見る猫」に、「本を読むふりして鏡越しに見る猫」…。何やら不穏な雰囲気のこちらは、歌舞伎の一場面なんです。

一通の「秘密の手紙」に対する3匹の反応が面白く、想像力をかきたてられますよね。

歌舞伎といえば、「セリフが聞き取りにくい」「内容が複雑で分からない」というイメージから、苦手意識を持つ人は多いようです。

2つの苦手を一気に解決! わかりやすく親しみやすい絵本に

そんな苦手意識を吹き飛ばす絵本『どこじゃ?かぶきねこさがし』

有名な5つの演目の「あらすじ」や「見どころ」が、味のある猫のイラストとともに紹介されています。

ちなみにここで紹介したものは『仮名手本忠臣蔵』です。『忠臣蔵』といえば、ほとんどの人が一度は見聞きしたことのある時代劇でしょう。歌舞伎では登場人物の名前が変わっています。

『仮名手本忠臣蔵』あらすじ

悪人上司にいびられ続けた部下が、我慢できずに上司を斬りつけてしまい、切腹することに。

切腹した部下の仲間が仇討ちをするというストーリーで、歌舞伎の三大名作ともいわれている。

絵本なので、眺めているだけでスッと頭に入ってきます。いきいきと歌舞伎を再現する猫たちの「キャラクター紹介」まで付いていて、どの子も可愛く見えてくるから不思議です。

絵本には、さらにもう1つの楽しみ方があります。

ページいっぱい、猫、猫、猫! 探し絵本としてもいかが

でんとした、まねきねこが2ひき。どこじゃ?

書籍「どこじゃ?かぶきねこさがし」 ーより引用

誌面いっぱいに描かれた猫の中から、「さがしてみよう」との指令が入ります。

「みっけ!」と指さす「探し絵本」を読んだことがある人も多いのではないでしょうか。子どもが読んでも飽きずに楽しめる仕組みになっています。

よく見ると、猫の顔がそれぞれ微妙に違って面白いので、そこを楽しむのもありかもしれません。

教育現場では、年々『歌舞伎』などの伝統芸能をもっと学ぼうという動きが広がっています。江戸時代から続く『歌舞伎』の世界。「堅苦しいし、よく知らないや」じゃもったいないですよ!

『歌舞伎』をもっと知ることで、海外からきた人や子ども、周りの人に「こんなお話があってね」と話せたら素敵かもしれませんね。

ここで紹介した仮名手本忠臣蔵をさらに詳しく描いた『かぶきがわかるねこづくし絵本1 仮名手本忠臣蔵』も2017年7月に発売予定です!そちらも興味がわいたらぜひ手に取ってみてください。

講談社 『どこじゃ? かぶきねこさがし』
作:瀧晴巳 絵:吉田愛 協力:松竹株式会社

『どこじゃ? かぶきねこさがし』をAmazonで見る


[文・構成/grape編集部]

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