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母「皆勤賞は辞退します」 4つの理由に、賛否の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

あなたは小さいころ、皆勤賞をもらったことがありますか。

自分はもらっていなくとも、小学校で表彰されている人を、見たことがある人も多いかと思います。

「賞をもらえていいな」と感じながら、拍手を送った記憶がある人もいるでしょう。

あるイギリスの少年も皆勤賞でした。しかし、少年は賞を受け取らないそうです。なぜなのでしょうか。

皆勤賞に値しますか、皆勤賞は必要ですか

「次男は皆勤賞を受け取りません」とFacebookで報告したのは、イギリス人のレイチェル・ライトさん。

大反響の投稿内容をご紹介します。

4つの理由

『次男が皆勤賞を受け取らない4つの理由』として、レイチェル・ライトさんは次のように挙げています。

1)『運がいい』のは褒めない。熱を出さず、事故にあわず、慢性疾患を持っていないのは、ただの運である。

2)皆勤賞は、体の弱い人を悪者にしてしまう。

3)母である私が、休むことのないように息子を学校へ連れて行った。息子が自分自身で皆勤したわけではない。我が家では、自分でしていないことは賞賛しない。

4)まだ学校行事が残っていたけれど、学期終了時にみんなより1週間早く学校を終えられるよう調整し、次男を5日間学校外へ思い出作りに連れ出している。

4番の『1週間早く学校を終えた』理由には、こんな背景がありました。

レイチェル・ライトさんの長男は重度の障がいを持っています。そのため、家族、病院、看護師、学校、それぞれのサポートが不可欠。

次男の学校では、学期のテスト終了後にクラスでパーティーなどの学校行事を行っているようです。

本当は、レイチェル・ライトさんの次男は学期終了後の学校行事に参加し、みんなと同じ時期に休みを取って、思い出作りに出かけたほうがいいのかもしれません。

しかし、みんなが休みになる時期になると大変です。長男のサポートを、家族の代わりに24時間付きっきりでしてくれる人を見つけることは難しくなるでしょう。

そのためレイチェル・ライトさんは、学期終了時の学校行事に次男を参加させないことで、みんなより1週間早めに休みを取り、人手がまだ確保できる時期に次男と出かける必要があるのです。

どうしても普段は長男に構ってばかりになってしまうため、次男と過ごす時間もしっかりと作るレイチェル・ライトさん。

子どもを大切に思うからこその対応でした。

賞ってなに?

障がいを持つ子を育てているからこそ、レイチェル・ライトさんは皆勤賞を絶対もらえない子がいることに気が付きました。

※写真はイメージ

皆勤賞に違和感を覚え、意味について考えます。

レイチェル・ライトさんの投稿には、賛否の意見が激しく飛び交っています。

賛成として、ある母親から寄せられたコメントがあるのですが、読んだ多くの人が胸をえぐられました。

私の娘には慢性疾患があり、ほかに多くの健康問題を抱えています。娘が皆勤賞をもらうことは決してないでしょう。現在、学校は子どもたちに皆勤賞のバッチを着けさせて、余分な特権を与えています。学校が娘を考慮しなかったために、娘は自分の健康といじめに苦しんでいます。これ以上うまくいえないわ。聞いてくれてありがとう。

Born at the Right Time ーより引用(和訳)

誰かに与えられた賞が、ほかのだれかを傷つけることもあるのだと分かりますね。

皆勤賞の存在が問題を引き起こすこともあります。日本では、母親が病気の子どもを無理に登校させるといった問題行動も。また、そういったトラブルを回避するために皆勤賞を取り止めた学校もあるといいます。

一方で、「皆勤賞はうちの子がもらえる唯一の賞だ。この賞がないと、うちの子は学校で褒められることがなくなってしまう。取り上げないでくれ」という声もあります。皆勤賞には、いい面も悪い面もあるようです。

※写真はイメージ

また、次のようなコメントもあります。

私の子はよく数学ができたという理由で賞をもらいますが、知性は健康と同じで、ほとんど運や遺伝子によるじゃないですか?

あなたは自分の息子が、持って生まれた才能を生かして賞をもらうことはいいと思いますか?

Born at the Right Time ーより引用(和訳)

健康は運や遺伝子による部分が大きいといわれています。『持って生まれてきたもの』というと、ほかの才能も同じですね。

それなら、ほかの才能で賞をもらうのはどうなのでしょうか?

運動ができない子、美術ができない子、計算ができない子、国語ができない子。どの分野にも、それを苦手とする子どもはいます。

できない子に配慮して、できる子に賞を与えることをやめるべきなのでしょうか。できない子・できる子、どちらか片方だけを守るのは難しいことのように思えます。

「私はできない人間なんだ」「自分は褒められちゃいけないんだ」と思うことのないように、できない子・できる子、どちらの自尊心も育てていきたいものです。

もしかしたら、「賞を与えられようと与えられなかろうと、揺らぐことのない自己肯定感」が子どもたちには必要なのかもしれません。

自己肯定感が強ければ、レイチェル・ライトさんの次男のように、賞をもらえなくとも自分の手の届く範囲の幸せを大切にすることができるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
Born at the Right Time

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