「応援をしてはいけないスポーツだと?」 そのルールに興味を引かれる
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年に一度の『ピンクムーン』がいよいよ! 月を見て、願いを叶えよう『恋愛運を上げる』や『好きな人と結ばれる』など、恋愛にまつわるジンクスのある『ピンクムーン』。2025年の『ピンクムーン』は、4月13日です!

工場でカットされた『しめじの石づき』 実は捨てずに?「コレはすごい」「初めて知った」工場で切り落とされた、しめじの石づき。実は捨てられずに活用されていて…。 カットぶなしめじを製造・販売する、株式会社ミスズライフに詳しくお話をうかがいました。
右目も左目も見えない。そういう世界を想像できるでしょうか。
安室早姫(あむろさき)さんは、1歳ごろに両目の視力を失ってしまいました。
筑波大学附属視覚特別支援学校に通う彼女は、将来、鍼灸師になるという夢を持っています。
視力の代わりに、手に入れた力
安室さんのカバンには、ペンギンのアクセサリーが付いています。治療のために東京の病院に向かう途中、上野動物園に立ち寄ったことがきっかけで、ペンギンが大好きになりました。
ペンギンの息継ぎや羽音、足音や泳ぐ音などを聞くことで、小さいころから五感がとぎすまされていったのです。
そんな彼女が、鍛えられた五感を存分に発揮できる世界へと足を踏み入れます。一体、どんな世界なのでしょうか。
五感をとぎすまし、見えてくる世界
学校で鍼灸師になるための勉強をしている時に、顧問の寺西真人先生から「センスがあるからゴールボールをやってみないか」と誘われたのが始まりです。
ゴールボールは、目隠しをしながら鈴の入ったボールを相手ゴールに入れる「音を聞く」競技。試合中は、『応援』をしてはいけないという独特なルールがあります。
鈴の音、選手の声、足音
ペンギンのおかげで培われた五感が生かされる時です。
安室選手は、12m先の相手選手が「コートのラインを触る音」まで聞こえます。
目指せ!2020年東京パラリンピック日本代表
一番大事なことは、感情をコントロールすること
必死に練習してきたにもかかわらず、リオパラリンピックの代表に選ばれなかった時は、声を上げてたくさんの涙を流しました。
感情的になった時は、目には見えない澄んだ青い空をイメージする彼女。そうすることで、自分自身の心も澄み渡り落ち着いていくのだそうです。
磨かれた五感を最大限に生かし、2020年東京パラリンピックの日本代表として、チームのディフェンスの要になると強く誓いを立てます。
彼女の見つめる視線の先は、明るくキラキラと輝いて見えます。
[文・構成/grape編集部]