「応援をしてはいけないスポーツだと?」 そのルールに興味を引かれる
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折り畳み傘で全治1か月の重篤なケガ 注意喚起に「これは怖い」「気を付ける…」軽量で持ち運びやすい折り畳み傘。しかし一歩間違えると大変な事態に…!

【訃報】ジェームス三木さんが逝去 『独眼竜政宗』の脚本手がける2025年6月19日、脚本家のジェームス三木さんが亡くなったことが分かりました。91歳。連続テレビ小説『澪つくし』や、大河ドラマ『独眼竜政宗』『八代将軍 吉宗』(いずれもNHK)など、数々のヒット作品を手掛けました。
右目も左目も見えない。そういう世界を想像できるでしょうか。
安室早姫(あむろさき)さんは、1歳ごろに両目の視力を失ってしまいました。
筑波大学附属視覚特別支援学校に通う彼女は、将来、鍼灸師になるという夢を持っています。
視力の代わりに、手に入れた力
安室さんのカバンには、ペンギンのアクセサリーが付いています。治療のために東京の病院に向かう途中、上野動物園に立ち寄ったことがきっかけで、ペンギンが大好きになりました。
ペンギンの息継ぎや羽音、足音や泳ぐ音などを聞くことで、小さいころから五感がとぎすまされていったのです。
そんな彼女が、鍛えられた五感を存分に発揮できる世界へと足を踏み入れます。一体、どんな世界なのでしょうか。
五感をとぎすまし、見えてくる世界
学校で鍼灸師になるための勉強をしている時に、顧問の寺西真人先生から「センスがあるからゴールボールをやってみないか」と誘われたのが始まりです。
ゴールボールは、目隠しをしながら鈴の入ったボールを相手ゴールに入れる「音を聞く」競技。試合中は、『応援』をしてはいけないという独特なルールがあります。
鈴の音、選手の声、足音
ペンギンのおかげで培われた五感が生かされる時です。
安室選手は、12m先の相手選手が「コートのラインを触る音」まで聞こえます。
目指せ!2020年東京パラリンピック日本代表
一番大事なことは、感情をコントロールすること
必死に練習してきたにもかかわらず、リオパラリンピックの代表に選ばれなかった時は、声を上げてたくさんの涙を流しました。
感情的になった時は、目には見えない澄んだ青い空をイメージする彼女。そうすることで、自分自身の心も澄み渡り落ち着いていくのだそうです。
磨かれた五感を最大限に生かし、2020年東京パラリンピックの日本代表として、チームのディフェンスの要になると強く誓いを立てます。
彼女の見つめる視線の先は、明るくキラキラと輝いて見えます。
[文・構成/grape編集部]