白杖を頭上に掲げる行為、周囲の対応に「悲しくなった」
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※写真はイメージ
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視覚障がい者が、『白杖(はくじょう)』を頭上50cm程度に掲げる行為。
『白杖SOSシグナル』と呼ばれ、視覚障がい者が助けを求める意思表示の手段として、日本盲人会連合が周知を進めています。
2015年10月には普及啓発を目的にシンボルマークが制作されているものの、まだ一部の人たちにしか認知されていません。
きっかけとなったのは、通行人が、街中で白杖を頭上高く掲げている人に対して、変な人を見るようにジロジロ見ながら素通りしていたため、悲しくなったという1件のツイート。
ツイートを見た人からは「知らなかった」といった驚きの声や「まだその程度の認知なのか…」などと、さまざまな声が寄せられています。
しかし、白杖SOSシグナルの認知度の低さが浮き彫りになったのは、これが初めてではありません。
2015年12月8日の東京新聞でも、『白杖SOSシグナル』に気づかれなかった視覚障がい者のエピソードが掲載されています。
声をかける時の注意点
しかし、『白杖SOSシグナル』は、健常者だけでなく、視覚障がい者の間にも広まっていないといわれています。
もし、視覚障がい者が道の途中で立ち止まっていたり、困っているそぶりを見せていたりしたら、たとえシグナルを出していなくても、自ら声をかけたいものです。
その場合、いくつか注意したい点があります。
視覚障がい者の人は、周りの状況が把握しにくいため、困っていても自ら助けを求めにくいもの。
『白杖SOSシグナル』の存在だけでなく、誰かを気遣う気持ちも広まっていってくれることを望みます。
[文・構成/grape編集部]