盲目の男性と腕がない男性 10年かけ、汚染された村に1万本の木を植える
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餅を食べる前に… 消防本部の呼びかけに「盲点でした」「気を付けます」山形県新庄市にある最上広域市町村圏事務組合消防本部(以下、消防本部)のInstagramアカウントは、『餅の食べ方』について、注意を呼び掛けしました。
世界中のあらゆる国で問題になっている『環境問題』。その中でも特に、中国の環境問題は深刻なものだと言われています。
中国では『四害』(大気汚染、水汚染、騒音、固体廃棄物汚染)と『三廃』(排ガス、廃水、固体廃棄物)、公害の進行がひどく、2016年現在も具体的な対処法がありません。
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ここは、中国の河北省にあるイェリ村。採掘場の影響で灰色の雲と空気に包まれたこの村では、数十年前にはたくさんいたはずの動物たちが姿を消していました。
愛する故郷から、どんどん色が失われていく…そんな状況に、村に住む2人の男性は心を痛めていました。50年前から親友同士であるウェンクイ・ジアさんと、ハイキャ・ジアさんです。
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3歳の頃、高圧電流に触れ両腕を失くしたウェンクイさん。そんな彼を、ハイキャさんは子どもの頃からずっと支え続けてきました。
しかし2000年のある日、ハイキャさんは採掘場での仕事中、爆発に巻き込まれ両目の視力を失ってしまいます。突然の悲劇に、ハイキャさんは自殺を考えるほど絶望したと言います。
そんな時、落ち込む彼にウェンクイさんはこう言ったのです。
「君が僕の腕となり、僕が君の目になる。これから僕たちになにができるのか、一緒に考えよう。
できることは多くないけど、生きているということは目的があることだ」
『今の自分たちにできること』はなにか…2人は考えました。
そして、導き出した答えが『村に自然を取り戻すこと』だったのです。
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2002年、彼らは力を合わせ800本の木の枝を植えました。切り落とした枝を挿し木にしたのは、苗木を買うお金がなかったからです。
数ヶ月後には800本中2本しか残っていませんでしたが、川から水を引き試行錯誤を重ね続けました。何度失敗して「もうやめたい」と思っても、歩みを止めることはありませんでした。
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あれから約10年…村長に与えられた40万m2の丘には、1万本の木が植えられています。
樹木が枯れ果て、元気な生き物の姿が消えてしまったこの村。しかしウェンクイさんとハイキャさんの努力によって、徐々に自然の力を取り戻しているのです。
「自分たちの姿を見て、たくさんの人たちに勇気を与えたい。心を合わせて歩き続ければ、なんでもやり遂げることができる…と。
そして、私たちがいなくなったその後も、目の見えない男と腕のない男が残したこの森を見てほしい」
笑顔でそう語る、ウェンクイさんとハイキャさん。
彼らはこれからも支え合い、木を植え続けます。彼らの作った森は、その地に住む人たちだけではなく、世界中の人たちに勇気と笑顔を与えてくれることでしょう。