「みんなに伝えたいことがある」 女性の最期の願いのため、シェイクを届けたレストラン By - grape編集部 公開:2017-08-13 更新:2018-03-12 がん友達 Share Post LINE はてな コメント 出典:Sam Klein 「あるレストランについて、みんなに伝えたいことがある」 そんな一文から始まる、サム・クラインさんの手記。Facebookに投稿された、心温まる実話をご紹介します。 ホスピスで暮らす友人の『たった1つの願い』 ある日、友人のエミリーさんを訪ねたサムさん。エミリーさんはすい臓がんを患い、バージニア州のホスピスにいたといいます。 サムさんはエミリーさんと話した際に、彼女にこんなことを問いかけました。 「何か欲しいものや、したいことはある?」 エミリーさんはしばらく考えて、ポツリとつぶやきました。 「ミルクシェイクが飲みたい。Tommy’sのモカミルクシェイクがいい」 Tommy’sとは、クリーブランドにあるレストランの名前なのだそう。クリーブランドはエミリーさんの故郷です。 「自分の足で故郷に帰ることは、もうかなわないだろう」…エミリーさんの口調から、そんな本音を感じたサムさんは、友人の『願い』をかなえるべく動きました。 心温まるレストランの対応 ところが1つ大きな問題点がありました。レストランとホスピスの間には、375マイル(約603㎞)もの距離が横たわっていたのです。 レストランに直接交渉してみることにしたサムさん。数日後、レストランのオーナーから1本の電話がきました。 オーナーは「何とかしてエミリーさんの元にミルクシェイクを届ける」と約束してくれたのです。細かな確認を重ねつつ、シェイクは配送されることになりました。 手元に届いた故郷のシェイクに、エミリーさんは大喜びしたそうです。 満面の笑みを浮かべた、その時の様子がこちらです。 I want to share a great story with you about a place we all know and love: Tommy’s Restaurant on Coventry (in Cleveland…Sam Kleinさんの投稿 2017年7月31日 それからというもの、何日経ってもミルクシェイクのことを嬉しそうに家族や友人に語っていたというエミリーさん。 彼女は2017年の7月末に生涯を終えましたが、シェイクを口にする楽しそうな姿はずっと周囲の人の心に残ることでしょう。 思いやりが生んだ、優しい実話に、多くの人が温かい涙を流しました。 これぞ真実の『思いやり』ですね。悲しいけれど素敵なお話です。 レストランのオーナーさんの行動が素晴らしいですね。 涙が出ました。天国でどうか安らかに過ごせますように。 「友人の願いをかなえてあげたい」という思いが、はるか遠くで働くレストランのオーナーの心を動かした今回の出来事。 優しさの連鎖がもたらした物語は、多くの人の心に響きました。 [文・構成/grape編集部] 父「はい、撮るよー」 完成した家族写真に「どうしてそうなった」「1周回って好き」父がカメラマン役になった家族写真。その出来に娘が驚愕したワケは? 『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が? 出典 Sam Klein Share Post LINE はてな コメント
「あるレストランについて、みんなに伝えたいことがある」
そんな一文から始まる、サム・クラインさんの手記。Facebookに投稿された、心温まる実話をご紹介します。
ホスピスで暮らす友人の『たった1つの願い』
ある日、友人のエミリーさんを訪ねたサムさん。エミリーさんはすい臓がんを患い、バージニア州のホスピスにいたといいます。
サムさんはエミリーさんと話した際に、彼女にこんなことを問いかけました。
「何か欲しいものや、したいことはある?」
エミリーさんはしばらく考えて、ポツリとつぶやきました。
「ミルクシェイクが飲みたい。Tommy’sのモカミルクシェイクがいい」
Tommy’sとは、クリーブランドにあるレストランの名前なのだそう。クリーブランドはエミリーさんの故郷です。
「自分の足で故郷に帰ることは、もうかなわないだろう」…エミリーさんの口調から、そんな本音を感じたサムさんは、友人の『願い』をかなえるべく動きました。
心温まるレストランの対応
ところが1つ大きな問題点がありました。レストランとホスピスの間には、375マイル(約603㎞)もの距離が横たわっていたのです。
レストランに直接交渉してみることにしたサムさん。数日後、レストランのオーナーから1本の電話がきました。
オーナーは「何とかしてエミリーさんの元にミルクシェイクを届ける」と約束してくれたのです。細かな確認を重ねつつ、シェイクは配送されることになりました。
手元に届いた故郷のシェイクに、エミリーさんは大喜びしたそうです。
満面の笑みを浮かべた、その時の様子がこちらです。
それからというもの、何日経ってもミルクシェイクのことを嬉しそうに家族や友人に語っていたというエミリーさん。
彼女は2017年の7月末に生涯を終えましたが、シェイクを口にする楽しそうな姿はずっと周囲の人の心に残ることでしょう。
思いやりが生んだ、優しい実話に、多くの人が温かい涙を流しました。
「友人の願いをかなえてあげたい」という思いが、はるか遠くで働くレストランのオーナーの心を動かした今回の出来事。
優しさの連鎖がもたらした物語は、多くの人の心に響きました。
[文・構成/grape編集部]