盆休み最終日、男の子を襲った『痛ましい出来事』 旅館が注意喚起

北海道の積丹郡(しゃこたんぐん)にある、温泉旅館『北都』。

日本海に面する神威岬には、『積丹ブルー』と呼ばれる美しい海が広がっています。

夏休みの素敵な思い出を作るべく、2017年8月のある日、北都に宿泊したとある一家。釣り船体験の待ち時間に、旅館の前にある砂浜へ出かけていきました。

両親と一緒に砂浜に向かう、小学2年生の男の子と妹さんの姿を、旅館の従業員は温かい気持ちで見ていました。

『炭』の不法投棄で、男の子が両足にやけど

その後、突然聞こえてきた男の子の泣き声に、足洗い場に駆け付けた従業員。

すると、お父さんに抱えられた男の子が、泣きながら両足を水で冷やしている姿が目に入ります。

なんと、砂浜に火がついたままの炭が放置してあり、知らずにその上を歩いてしまった男の子が足の裏を火傷してしまったというのです。

冷水で冷やし続けても、痛みはまったく引く気配がありません。男の子が歯を食いしばって涙をこらえる姿を見て、後に従業員は「変わってあげたいと思うほど痛々しかった」と語ります。

救急車で搬送され、応急処置を受けた男の子は、数時間後旅館に戻ってきました。小さな足は包帯に巻かれ、当分の間立つことすらできなくなってしまいました。

「海なんて、来なければよかったんだ」

男の子の言葉を聞き、旅館の従業員は大きな悲しみを抱きました。心ない人のせいで、男の子の心に大きな傷がついてしまったということに…。

まだ小学2年生の男の子にとって、夏休みの家族旅行は大きなイベント。この後に控えていた釣り船体験に、さぞ心躍らせていたことでしょう。

旅館が「ゴミは持ち帰って」と呼びかけ

男の子の両親に許可をとった上で、旅館はFacebookにこの出来事について投稿。

炭や焚き木などのゴミについて、このようにつづっています。

北海道では短い夏を堪能しようと、積丹だけでなく、あちこちの海水浴場や海辺にキャンパーたちがテントを張り、バーベキューを楽しみます。

しかし、帰る際「バーベキューの炭や焚き火の焚き木は置いとけば自然に戻る」という大きな誤解をしている人が多く、火がついたままの炭や焚き木を砂浜に埋めたり、そのまま放置したり、といった状態で帰ってしまい、ほかの人が熱い炭を足で踏んで大火傷をしてしまいます。

炭は、ほぼ炭素の集まり。腐って土になるようなことはありません。
砂浜を炭で汚したら、そのまま永遠に残ってしまいます。

芯まで確実に水などで消火し、家庭ゴミとして持ち帰ってください。バーベキューは、来たときよりも綺麗にして帰ることがマナーです。

後片付けの中でも、炭の後始末は誤った方法で行うと、重大なルール・マナー違反だけではなく、事故に繋がる恐れもある大切なポイントですので、必ず正しい方法で行いましょう。

『北都』の従業員の話によると、「夏場になると、どうしても不法投棄が多くなってしまう。炭の不法投棄はよく見られる」とのこと。

投稿では「同じような、悲しい出来事が少なくなりますように。拡散をお願いします」と、呼びかけると共に、「北海道の短い夏を、よき思い出として子どもたちに残してあげたい。『積丹ブルー』の海を、ずっと綺麗なまま残したい」とつづりました。

美しい『積丹ブルー』の広がる砂浜には、心ない人たちによって放置されたバーベキューの跡や、トウモロコシの芯が散乱しています。

この痛ましい出来事を受け、今後、温泉旅館『北都』は、砂浜の清掃活動に力を入れるなど、環境問題について真摯に取り組んでいくとのことです。

炭を放置した人は「砂をかけて消したつもりだった」「ちょっとしたゴミだから、つい」といった気持ちだったのかもしれません。

また、昔は「炭は使った後、砂の中に埋めておく」という噂が広まっていたため、悪意があってやったわけではなかったことも考えられます。

ですが、今回のように誰かがケガを負ったり、炭が原因で火災が起こったりする可能性もあります。また、環境汚染にもつながってしまいます。

正しい方法で、しっかりとゴミを処理する』…そういった常識をしっかりと持ったうえで、私たちは生活しなくてはなりません。


[文・構成/grape編集部]

出典
温泉旅館 北都 - 天然温泉 シララ姫の湯

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