『ウミガメ放流会』が子ガメを傷つける?かわさきしゅんいちの漫画が問う保護の実態
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ウミガメ
※写真はイメージ
熱帯・亜熱帯を中心に全世界の海洋に分布する、カメ目ウミガメ上科に分類される構成種の総称。
日本でも、童話の『浦島太郎』に登場するカメや、映画『ガメラ』のモデルとして利用されるなど、馴染みの深い生き物です。
また、産卵の様子や、子ガメが外洋に向かって砂浜を歩く姿がTV番組で取り上げられることもあります。
一方で、ウミガメは捕獲や生息環境の悪化により、生息数が減少しています。絶滅危惧種に指定されている種もあり、全国各地で保護活動が行われています。
ウミガメ放流会の実態とは?
日本では、全国で『ウミガメ放流会』が行われています。
ウミガメ放流会
砂浜に産み落とされた卵を回収し、人工ふ化させる。そして、観光客などを集めて一緒に子ガメを放流し、海に入って行く姿を見守るというイベント。
一見すると、ウミガメを保護するための活動に見える『ウミガメ放流会』。
子ガメが砂浜を懸命に歩いて海へ向かう姿は、参加者に感動を与えるイベントとして広く親しまれてきました。保護活動への関心を高めるきっかけになっている面もあるでしょう。
しかし、必ずしもそうではない『ウミガメ放流会』の実態を描いた漫画が、Twitterで注目を集めています。
作者は、絵本作家・動物画家・漫画家のかわさきしゅんいち(@nupotsu104)さん。さまざまな意見が寄せられた作品を、ぜひご覧ください。
「保護のつもり」が命を奪ってしまうことがある
ウミガメを保護・愛護するための『ウミガメ放流会』が、子ガメの命を奪ってしまうケースがあるという悲しい現実。
漫画が指摘するのは、昼間の放流が子ガメに大きな負担をかけるという点です。本来、子ガメは夜間に自力で砂浜を歩き、海へたどり着くことで体力や方向感覚を養うとされています。人の手で昼間に放流することで、その過程が失われてしまうのです。
もちろん、すべての『ウミガメ放流会』が間違っているということではありませんが、かわさきさんが指摘するように専門的な知識を持たずにイベントを行う団体も少なくないようです。
善意で始めた活動が、結果として生き物を傷つけてしまう。この漫画はそのギャップを静かに、しかし鋭く描いています。
「可愛がる=保護ではない」という問いかけ
多くの人が「ハッとさせられた」とコメントした、『ウミガメ放流会』の実態を描いた漫画。
雰囲気だけの保護になっていないか。
可愛がる=保護ではない。
ドキッとするような指摘ですが、多くの人の心に響きました。
この問いかけは、ウミガメに限った話ではないかもしれません。生き物への愛情が、知識の裏付けなしに行動へ向かうとき、意図せず害を与えてしまうことがあります。
絶滅の危機に直面しているウミガメを助けるためには、多くの人がきちんとした知識を得ること。そして、「何をすべきなのか」をしっかりと理解することから始めなければなりません。
放流会に参加する前に、主催団体がどのような方針で活動しているかを確認することも、一つの行動といえます。
[文・構成/grape編集部]