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出典:Ben Ryan
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自分の子どもが、身体の機能の1部を失ってしまったら、親は悲しみに暮れるでしょう。
しかし、中には、自力で子どもを助けようとする親も。
子どもが快適な生活を送れるよう、義手作りに全精力を注ぐ父親がいました。
義手を世界に届ける父親
イギリスに住む、ベン・ライアンさんは2児の父親です。
長男のソルくんは、大変な難産でした。
そのため左腕が圧迫されてしまい、生まれると同時に、手術をしなければならないことが分かります。悲しいことに、10日後には左腕の1部を失ってしまいました。
赤ちゃん用の義手はないため、ソルくんは左腕の先がない状態で過ごすほかありません。
しかし、ウェールズ大学で発達心理学を専攻していたライアンさんは、どうしてもソルくんに「義手を作ってあげたい」と考えました。
人の成長について詳しく知っているライアンさんなら、義手を装着するトレーニングは、適切なスピードで行えるはず。
けれども、理想的な義手を作る知識や技術は、まったく持っていませんでした。
そこで、ライアンさんは、YouTube動画を見て、義手や、データから立体的な造形を印刷できる『3Dプリンター』についての知識などを、学び始めます。
義手をソルくんが装着するまでをご紹介していきます。
型を取る
ソルくんの腕の型を取って、ピタッと装着できる義手を製作します。
神妙な面持ちのソルくん。
「自分のため」ということが分かっているのか、とても協力的だったそうです。
義手を見せてみる
試行錯誤して、やっとライアンさんの努力の結晶が完成!
ソルくんは、義手を気に入ってくれるでしょうか…。
中をのぞいたり、あてがってみたり…どうやらソルくんは気に入ってくれたようです。
義手を使ってみる
次に、左腕に装着して、使ってみてもらいましょう。
「左腕を使う」という感覚が、ソルくんに分かるのか試してみると…驚いたように反応しています!
ライアンさんの顔を見るのが、たまらないですね!
努力が報われた瞬間、ライアンさんは喜びに震えたことでしょう。
「赤ちゃんでも義手は使える」「必要な道具だ」と確信したライアンさんは、ソルくんの成長に合わせて、次々と新たな義手を作っていきました。
世界の子どもたちを助けたい
専門家の協力を得て、ついには子どもが装着できる義手を製作する会社を設立!赤ちゃんから付けられる義手を、世界中の子どもたちに届けています。
自分の子どもを助けるために付けた知識や、人脈が、ほかの子たちの助けになる。
ソルくんは、ライアンさんのお手製の義手を、いつまでも誇りに思うことでしょう。
ライアンさんは、自身の会社『Ambionics』設立までの道のりをまとめています。興味がある人は、ぜひ動画もご覧ください。
[文・構成/grape編集部]