髪の毛で作らなくてもいい! 毛糸のカツラが歓迎される背景とは
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抗がん剤の副作用で、髪の毛が抜けることがあります。
抜けた髪の代わりに、カツラをかぶる人も。
中には、『ある素材』で、こんなカラフルなカツラをプレゼントしている団体があります。
柔らかな、毛糸のカツラ
アメリカのアラスカ州に暮らす、看護師のホーリー・クリステンセンさん。
友人の娘さんが、がんと診断された時のこと。ホーリーさんは、毛糸でできたカツラを作ってあげました。
友人の娘さんは、がん治療で頭皮が薄くなり、一般的なカツラだと、皮膚への刺激が強すぎました。柔らかな毛糸のカツラは、そんな敏感な肌に優しく、ぬくもりを与えるのにちょうどよかったのです。
「髪の毛が抜けても、素敵なカツラでプリンセスになれる」
友人の娘さんは、プレゼントをとても喜んでくれました!がん治療中でも美しくいられることの大切さを、ホーリーさんは実感します。
これをキッカケとして、がんの苦しい世界で戦う子どもたちのために、ホーリーさんはボランティア活動を始めました。
数人の友人を集め『The Magic Yarn Project』を設立。寄付を募り、無理のないペースでカツラを作ることにしました。
また、学校、教会、病院、刑務所などで、ワークショップを開催。
2016年9月17日には、ボランティアを始めて1年が経ちました。この日までに、千個以上のカツラを製作し、20か国へ出荷、また全世界の50のがんセンターへカツラを届けたのです!
カツラなら、自分の髪では楽しめなかったようなファッションも可能になります。
色のパワーで、カツラを被った子どもの表情は、とっても華やいでいます!
クリステンセンさんの活動に、多くの称賛の声が寄せられました!
がんとの闘いの最中にも、安らぎが必要です。
なくなった髪を、ただ補うのではなく、より楽しくなれるようなカツラをプレゼントする…クリステンセンさんの『気付き』と『工夫』が、世界中の子どもたちに笑顔を届けました!
[文・構成/grape編集部]