東京都病院協会が『緊急メッセージ』で警告 内容に衝撃走る 「東京は医療崩壊直前です」
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かかりつけ医だと思っていたのに… 患者と医師のすれ違いに、共感の声が続出ある日、診察のために病院に訪れた、@Mont_Blanc328さん。その場で判断しかねる症状があったようで、医師に「かかりつけ医に相談してみてください」といわれたそうですが…。

勤務中に体調不良を感じた男性 しかし、仕事を抜け出すことができず…2019年4月以降、働き方改革によって、時間外労働の上限が設けられています。一方で、一部の業種では上限規制の適用が猶予されており、診療に従事する医師もその1つでした。業務が多岐に渡り、かつ専門性も高い職業である医師は、長時間労働が常態化してしまっているといいます。今日の医療は、医師たちの献身により成り立っているといっても過言ではありません。
2020年12月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数が国内で増えており、医療現場のひっ迫が問題になっています。
厚生労働省の報告によると、同月20日時点の陽性者数は2900人、重症者数は590人を超えています。
こうした状況を受け、同月18日、東京都内350以上の病院が加盟している『一般社団法人東京都病院協会』は、ウェブサイトで『緊急メッセージ』を発表。その内容が反響を呼びました。
以下、全文をご覧ください。
東京都病院協会からの緊急メッセージ
メッセージでは「医療崩壊直前です」と警告し、「都内で1日千人を超える事態になれば、医療を受けられずに死亡する人が出てくるかもしれない」と危機的な状況を明かしています。
また、医療従事者の疲弊についても述べており、すぐにでも緊急事態宣言のような対応が必要だと強く訴えていました。
ネット上では、この緊急メッセージにさまざまなコメントが寄せられています。
・目を背けてはいけない。このメッセージで一体どのぐらいのスピード感を持って動けるのだろうか…。
・『寸前』じゃなくて、もう崩壊しているのでは?個人が気を付ける段階は、過ぎている気がする。
・ついに医療現場からの悲痛なSOS。医療従事者に安全と休養と保障を。そして、できるだけ家にいよう。
日本の場合、欧米諸国のような法的に強制力のある『ロックダウン』を行使することは難しいとされ、自粛により経済への打撃を恐れる声もあります。
しかし、このまま感染者が増え続ければ、多くの犠牲者が出る可能性があり、今まさに瀬戸際の状況なのでしょう。
終わりの見えない『コロナウイルスとの闘い』の最前線に立ち続けている人たちの声に、私たちはもっと耳を傾けるべきなのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]