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東京都病院協会が『緊急メッセージ』で警告 内容に衝撃走る 「東京は医療崩壊直前です」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2020年12月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数が国内で増えており、医療現場のひっ迫が問題になっています。

厚生労働省の報告によると、同月20日時点の陽性者数は2900人、重症者数は590人を超えています。

こうした状況を受け、同月18日、東京都内350以上の病院が加盟している『一般社団法人東京都病院協会』は、ウェブサイトで『緊急メッセージ』を発表。その内容が反響を呼びました。

以下、全文をご覧ください。

東京都病院協会からの緊急メッセージ

現在、東京都では医療崩壊直前です。

①現状のまま感染者が増え続け、東京都で1日1,000人を超えるような事態になれば、適切な医療を受けられず死亡する人が出てくることが高い確率で予想されます。

②医療従事者、特に看護師が疲弊しきってきています。

診療の現場での疲労に加え、感染を外部から持ち込むことによる病院内での集団感染を予防するため、10ヶ月以上の長期にわたり私生活を強く規制されています。

私権の制限に相当する状況です。もちろんほとんどの看護師はGO TO キャンペーンは利用できる立場ではありません。

①,②を回避するためには感染者数を短期間で激減させるしか方法はありません。

それには、緊急事態宣言やロックダウンに匹敵する極めて強力な対応を行うことが不可欠です。

一般社団法人 東京都病院協会 ーより引用

メッセージでは「医療崩壊直前です」と警告し、「都内で1日千人を超える事態になれば、医療を受けられずに死亡する人が出てくるかもしれない」と危機的な状況を明かしています。

また、医療従事者の疲弊についても述べており、すぐにでも緊急事態宣言のような対応が必要だと強く訴えていました。

ネット上では、この緊急メッセージにさまざまなコメントが寄せられています。

・目を背けてはいけない。このメッセージで一体どのぐらいのスピード感を持って動けるのだろうか…。

・『寸前』じゃなくて、もう崩壊しているのでは?個人が気を付ける段階は、過ぎている気がする。

・ついに医療現場からの悲痛なSOS。医療従事者に安全と休養と保障を。そして、できるだけ家にいよう。

日本の場合、欧米諸国のような法的に強制力のある『ロックダウン』を行使することは難しいとされ、自粛により経済への打撃を恐れる声もあります。

しかし、このまま感染者が増え続ければ、多くの犠牲者が出る可能性があり、今まさに瀬戸際の状況なのでしょう。

終わりの見えない『コロナウイルスとの闘い』の最前線に立ち続けている人たちの声に、私たちはもっと耳を傾けるべきなのかもしれません。


[文・構成/grape編集部]

出典
一般社団法人 東京都病院協会厚生労働省

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