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西城秀樹『ギャランドゥ』 名前の由来をユーミンが明かす

By - grape編集部  公開:  更新:

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2018年5月25日に放送されたラジオ番組『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で、松任谷由実さん(以下、ユーミン)が亡くなった西城秀樹さんについて語るシーンがありました。

この日は世界的な華道家の假屋崎省吾(かりやざき しょうご)さんをゲストに迎え、初対面とは思えぬ濃密でノリノリなトークに花を咲かせたユーミン。番組の最後に、西城秀樹さんの訃報に触れました。

「先日、西城秀樹さんが亡くなりました」と、静かに思いを込めてユーミンは語り始めます。

少なからず面識があったし、ネット上では『ギャランドゥ』の名付け親が私だっていうことで、話題になってたかも知れないんだけど、名付け親というより『ギャランドゥ』っていう彼のシングル盤のジャケットがブーメランパンツで、見事なヘソ毛だったもんだから、それを『ギャランドゥ』っていう風に結びつけたのは、この番組の前身、11年間務めた『(松任谷由実の)オールナイトニッポン・土曜日』。

えーとそこの中で『人体は暗黒大陸』っていうコーナーをやっててね、それが変化して『ザ・ヘアー』っていうコーナーになったわけ。

で、そこでねぇ、『ギャランドゥ』って言葉も連発したんだけれど、それで定着したところもあるかな。

毛に関するお悩みとか、自慢とかをリスナーから寄せてもらって、なかなか盛り上がったんだけどねえ、そのコーナーの最終回に「こりゃ公開放送で実際にリスナーに来てもらっちゃおう」ってことになり、スクール水着で現れる人とかね、裸でバスローブ着てる人とか、眉毛つながってる子とか、ニッポン放送の銀河スタジオっていうところで大集合で、その特別ゲスト、審査員として秀樹さん来てくれたんですよ。

その時の笑顔とか、大笑いしたこととかがすごい印象に残っててねえ…切ないです。話まとまらなかったけど、ご冥福、お祈りします。

松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD ーより引用

おへその毛のことを『ギャランドゥ』というのを耳にしたことがあっても、ユーミンが発信先だったことは知らない人も多いのではないでしょうか。

そして、秀樹さんも面白がって番組にゲスト出演し、大笑いしていたというエピソード。そんなつながりや思い出があったなんて、意外ですよね。

番組のエンディングでは、ユーミンが再び西城さんについて語っています。

そういえばですね、さっき西城秀樹さんの話で、オールナイトニッポンでのくだけた話だけになってしまったけれど、私なりに思うこともいろいろあってね、新御三家といわれた野口五郎さん、郷ひろみさん、西城秀樹さん、それぞれにお会いしたことはあるんだけど、私の感じでいうと、やっぱり西城秀樹っていう人は圧倒的なスターだったと思う。

声が素晴らしい。紗(しゃ)のかかった強い少年声というのか、大好きな声ですね。歌手は、声が運命を100%以上、決めるかな?どんだけうまくても、声が魅力的じゃないとね、意味がなかったりするし。もちろんお上手でもあるわけなんだけど。

圧がすごかったんじゃないかなぁ~、知ってる人は知ってるかも知れないけど20年ぐらい前に『2Rから始めよう』って曲を(西城さんに)作ってるんですよね。

その時点で私は彼の最盛期の時の声の響きっていうのをイメージしたんで、お会いした時にはもう残念ながら、病気も何回かされてたのかなぁ、ヘビースモーカーで30分ぐらいの打ち合わせの時にもう灰皿に煙草がモリモリになっちゃうぐらいの、ストレスっていうか、圧が本当にすごかったんだと思う。

栄光の後のもがいてる感じっていうのが。それだけに、人の一生なんてね、儚いもので誰にとっても。生きてる時は長いけど。でもその栄光というのは永遠なんじゃないかなぁ、と私は思いたい。

素晴らしい歌手のかただった、と思います。

松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD ーより引用

ユーミンがエンディングで語っていたのはいまから20年前の1988年のこと。西城さんに『2Rから始めよう』という曲を提供したころのお話です。

その当時、周囲からのプレッシャーにストレスを抱えていた秀樹さんのことが相当印象に残っていたようです。1972年、ほぼ同じ時期にデビューし、西城さんのまばゆい活躍を見て来たユーミン。それだけに、喪失感は相当大きかったようです。

番組について、ネット上ではこんな反応がありました。

・『四畳半フォーク』って言葉もユーミン発らしいし、ユーミンのインフルエンサーっぷりに驚いた!

・同じ時代を駆け抜けてきたユーミンの秀樹への思いにじんわり。

・私にとってどちらも輝かしいスターだったからしみじみ。『ギャランドゥ』の話がちょっと切ない。

実は、『ギャランドゥ』は造語です。

この曲の作詞をした、もんたよしのりさんが英語のGAL(チャラチャラした女)という言葉とUndo(行動しない)という言葉をくっつけて、『ギャルアンドゥ→ギャランドゥ』。毛には一切、関係ないようです。

『ギャランドゥ』という言葉1つからも、さまざまな思いを感じられたユーミンのトークでした。


[文・構成/grape編集部]

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出典
松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD

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