音楽イベントで観客がパニックに 混乱を鎮めようとマイクをとった人物は
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2018年9月29日、アメリカ・ニューヨークでチャリティライブイベント『グローバル・シチズン・フェスティバル』が開催されました。
このイベントは貧困の撲滅を目標に掲げるチャリティ団体が主催するもので、2018年はジャネット・ジャクソンやザ・ウィークエンド、ショーン・メンデスなど豪華な顔ぶれのアーティストが出演しました。
大勢の観客で埋め尽くされた会場は、次々と登場するアーティストたちのパフォーマンスで大いに盛り上がっていました。
すると突然、会場のどこかから大きな音が上がったのです。
その音に驚いた観客が銃撃音と思い込み、会場は慌てて逃げようと出口へ殺到する人たちでパニック状態になりました。
パニックになった観客を落ち着かせるためマイクをとった人物は
実はその大きな音は会場にあったフェンスが倒れたために発生したもので、銃撃ではありませんでした。
状況がわからない観客が恐怖で混乱する中、1人の男性がステージに立ち、観客に向かって話し始めます。
その男性は人気バンド『コールドプレイ』のフロントマン、クリス・マーティン。
ニューヨーク市警が音の原因がフェンスだったことを確認すると、それを自ら観客に説明したのです。
何が起きたかというと、フェンスが倒れて、その音が人々を怖がらせてしまったんだ。誰も君たちを傷つけようとしてはいない。みんなは安全だ。
僕が分かっている限りでは、みんなの準備ができたらジャネット・ジャクソンが見られるから。
警察のチーフはどこかな?みんなを安心させてもらえますか?
そういってクリスはニューヨーク市警のキャサリン・オライリーチーフにマイクを渡します。
チーフからも「みなさん落ち着いてください。フェンスが倒れただけで銃撃ではありません。イベントを続行できるように、状況を再確認しているところです」と説明がありました。
パニックになった観客に向けて、落ち着いた口調ではっきりと状況を説明したクリスのおかげで、観客たちもようやく安心できた様子。
翌日にイベントの主催者が発表したところによると、観客を混乱させた大きな音の原因は当初はフェンスの倒壊によるものと思われていましたが、ことの発端は誰かが飲み物のボトルを開けた時の破裂音だったことが分かりました。
またこのハプニングにより、出口へ殺到した数人がケガをしたということです。
アメリカではちょうど1年前にラスベガスで音楽イベントの最中に銃乱射があり、58人が死亡しました。その記憶も新しい中、大きな音を聞いた観客が銃撃だと勘違いしてしまったのも無理はないでしょう。
今回は銃撃ではなかったとはいえ、避難するのではなく自らが状況を確認して、パニックになった観客を落ち着かせるために説明をしたクリスに称賛の声が上がっています。
ここ数年、世界では大勢の人が集まる音楽イベントでのテロ事件が相次いでいます。誰もが安心してライブを楽しめるように、安全な世の中になることを祈るばかりです。
[文・構成/grape編集部]