坂本龍一が手がけた音楽の数々 子供もミュージシャンとして活躍
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世界的ミュージシャンとして活躍している坂本龍一さん。
革新的な音楽、映画や芸術に関する幅広い才能で日本だけでなく、世界でも多くの人から支持されています。
そんな坂本龍一さんのさまざまな情報をご紹介します。
坂本龍一という人物
坂本龍一さんは、1952年に名編集者・坂本一亀(かずき)さんの長男として生まれました。子供のころは内気だったといいます。
音楽好きの親戚の影響でクラシックを聴くようになったある日、『ドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏』と運命的な出会いを果たします。
ドビュッシーの楽曲を聞き込み、音楽に目覚めた坂本龍一さんは1970年に東京芸術大学の音楽学部作曲科に入学。1976年には、後に妻となる矢野顕子さんと共に横浜市で行われたコンベンション・ライブに参加していました。
音楽グループ『イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)』
『YMO』こと『イエロー・マジック・オーケストラ』が結成された年が1978年です。テクノ・ポップという新しい音楽ジャンルを築き上げました。この年にはシングル『千のナイフ』でソロデビューを果たしています。
1979年には、『YMO』としてアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』をリリース。『テクノポリス』や『ライディーン』といった名曲が収録されています。
坂本龍一の子供もミュージシャン
私生活では、この年にミュージシャンの矢野顕子さんとの間に娘を授かっています。娘の名前は坂本美雨(さかもとみう)さん。矢野顕子さんと正式に結婚したのは1982年のことでした。
坂本美雨さんは1997年に坂本龍一さんが手掛けた『The Other Side of Love』で芸能界デビュー。『鉄道員(TETSUDOIN)』や『Harmonious』をリリースするミュージシャンとして活躍しています。
しかし、矢野顕子さんとは2006年に離婚しました。
坂本龍一は俳優としても活動
坂本龍一さんが俳優としての側面を見せたのは、1983年の映画『戦場のメリークリスマス』でした。この作品では音楽でも参加し、『英国アカデミー賞』作曲賞を受賞しています。
映画公開会見 (右から)ビートたけし、大島渚監督、坂本龍一 1992年
タイトルでもある曲『戦場のメリークリスマス』は美しいピアノ曲として有名です。
しかし、『YMO』は「散開」という名の解散を選びます。翌年には『MIDIレコード』を設立しました。ソロ・コンサート『メディア・バーン』を開いたのは、1986年のことでした。
映画音楽としては、1987年の『ラストエンペラー』、『シェルタリング・スカイ』などが挙げられます。『ラストエンペラー』では、日本人初の『アカデミー賞』作曲賞と『ゴールデングローブ賞』を獲得。
1992年には、『バルセロナオリンピック』開会式の音楽を担当しています。翌年には『YMO』の再結成というニュースで、ファンを喜ばせました。
アルバム『BTTB』をリリースしたのは1998年のことです。
音楽における功績が認められ、平成21年度における『芸術選奨 大衆芸能部門』文部科学大臣賞を贈られました。
芸術的活動も行っており、山口情報芸術センター・10周年事業におけるアーティスティック・ディレクターや札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターも務めています。
中咽頭がんで一時休養するも、復帰
しかし、2014年に中咽頭がんにかかっていることを自身の公式サイトで発表。予定していたライブも中止になりました。
翌2015年に復帰し、山田洋次監督の映画『母と暮せば』を始めとしたいくつかの映画音楽を制作しています。
坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』
2017年には、ドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』が発表されました。
この年にはソロアルバム『async』も発表しています。8年ぶりのリリースとあって、話題となりました。
翌年には展覧会『坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME』を開き、精力的に活動しています。
坂本龍一 ピエール瀧の逮捕で「なんのための自粛ですか?」
2019年3月12日、ピエール瀧容疑者が逮捕されました。容疑は麻薬取締法違反です。
音楽活動だけでなく俳優としても活躍しましたが、出演作の大河ドラマ『いだてん』(NHK)では代役が立てられることとなり、いくつかの音楽配信サービスでも配信停止となっていました。
音楽事務所『ソニー・ミュージックレーベルズ』は、ピエール瀧さんが所属している『電気グルーヴ』の作品提供を自粛すると発表しました。
これに対して、坂本龍一さんはツイッターで次のような投稿をしています。
電気グルーヴの音源回収に広まる波紋 坂本龍一の持論が賛同を集める
坂本龍一の現在・これから
坂本龍一さんは、2019年1月にラジオ番組『坂本龍一・ニューイヤースペシャル』(NHK-FM)に出演。ラジオ番組としてはほかに、『Radio Sakamoto』(J-WAVE)のメインパーソナリティーを務めています。
また、アルバム『BTTB』発売20周年記念としてリリースされた『BTTB -20th Anniversary Edition-』が3月に発売。公式インスタグラムで告知がなされました。
※投稿の写真右側にある矢印をクリックすると2枚目の写真も見ることができます。
BTTB -20th Anniversary Edition-
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4月からは、タレントの櫻井翔さんと共演した生命保険新TV-CMが放映。坂本龍一さんが、がんになった時の話をするという内容です。
日本でテクノポップという新しい音楽ジャンルを開拓し、世界的なミュージシャンとなった坂本龍一さん。芸術方面にも手を広げ、多彩な才能を生かし素晴らしい功績をあげていくことでしょう。
坂本龍一 プロフィール
生年月日:1952年1月17日
出身地:東京都
坂本龍一 主な楽曲
・『Behind The Mask』
・『戦場のメリークリスマス』
・『い・け・な・い ルージュマジック』忌野清志郎と共同作業
・『イノセント・ウォーズ』
・『いばらの冠』
・『ゴリラがバナナをくれる日』
・『ふたりの宇宙』
・『無国籍ロマンス』
・『君に胸キュン』YMO名義
坂本龍一 主なアルバム
・『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』YMO
・『千のナイフ』
・『BTTB』
・『ASYNC – REMODELS』
・『左うでの夢』
・『THE ARRANGEMENT』
・『CODA』
・『ラストエンペラー』映画サウンドトラック
・『シェルタリング・スカイ』映画サウンドトラック
坂本龍一 主な著書
・『龍一語彙』
・『音楽は自由にする』
・『村上龍と坂本龍一 21世紀のEV.Café』
・『N/Y』
・『Seldom-illegal : 時には、違法』
・『愛国者の憂鬱』
・『LIFE-TEXT』
・『縄文聖地巡礼』
・『長電話』
[文・構成/grape編集部]