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川崎無差別事件の報道に、厚労省が苦言 「本当にそれ」「考えるべき」の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2019年6月1日、東京都練馬区で70代の父親が40代の息子を殺害する事件が起こりました。

警察の調べによると、息子は家庭内で何度も両親とトラブルを起こしていたとのこと。

事件の数時間前には、息子が「小学校の運動会がうるさい」と怒り、父親と激しい口論になったといいます。

調べに対し、父親は「川崎市の20人殺傷事件が頭に浮かび、息子が周囲に危害を加えないようにしようと思った」と供述しています。

『引きこもり』の報道について、厚労省が警鐘を鳴らす

同年5月28日に神奈川県川崎市で、50代の男性が刃物を持って無差別に襲い掛かり、小学6年生の児童と39歳の男性が死亡する事件が起こりました。

川崎市の事件後、容疑者について「自宅に引きこもる傾向にあった」と報じられました。

練馬区の事件の息子と共通している『引きこもり』という属性。2つの事件に対し、ワイドショーやネットでは『引きこもり』が問題の根幹であるかのような指摘がありました。

産経ニュースによると、これらの事件を受け、同年6月4日に開かれた記者会見で根本匠厚生労働相はこのように述べたといいます。

捜査中で事実関係は明らかではないが、安易に引きこもりと(事件の原因を)結び付けることは厳に慎むべきだ。

『引きこもり』という属性に「暴力的」「犯罪者になりやすい」といった先入観や偏見がまん延することに対し、危機感を覚えているのでしょう。

根本匠厚生労働相は、世間に「安易に事件と結び付けるのはやめるべき」と警鐘を鳴らしました。

ネット上では『引きこもり』を叩く人がいる一方、事件に結び付けることを非難する声も多数上がっています。

・『引きこもり』を非難するのではなく、当事者や家族を救済する方法を報じるべき。

・アニメやゲームなどの趣味も、なぜか結び付けて叩かれがちですよね。

・心の病気で『引きこもり』になっている人もいるのに、さらに追い詰めてどうするんだろう。

・結び付ける人は、「自分はああいう人とは違うから大丈夫」と安心したいんじゃないかな。

練馬区の事件の父親は、川崎市の事件の『引きこもり』を叩く報道に不安をあおられ、今回の事件を引き起こしてしまった可能性もあります。

いまも、日本のどこかにいる『引きこもり』当事者やその家族は、「いつか自分が加害者になるかもしれない」「家族が罪を犯したらどうしよう」と悩んでいるかもしれません。

誰しも、突然『引きこもり』になってしまう可能性はあります。「『引きこもり』=『犯罪者』ではない」という当たり前の事実を改めて認識すべきです。


[文・構成/grape編集部]

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出典
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