『小4虐待事件』母親逮捕に、尾木ママが激しい怒り 「虐待と同じですよ」
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2019年1月24日に千葉県で起きた、痛ましい虐待事件。父親の虐待により、小学4年生の女の子が尊い命を奪われました。
事件が起こる以前、被害女児は小学校で行われた『いじめに関するアンケート』に対し、このように書いていました。
お父さんに暴力を受けています。夜中に起こされたり、起きている時に蹴られたり、叩かれたりされています。
先生、どうにかできませんか。
アンケートの冒頭に「秘密を守りますので、正直に答えてください」と書かれていたにも関わらず、被害女児の父親に詰め寄られた教育委員会は内容を開示。
その結果、内容に激昂した父親によって虐待行為がエスカレートしたのではないかと考えられています。
『千葉虐待事件』の母親逮捕に、尾木ママが怒りと悔み
同年2月4日、被害女児の父親に続き、母親も傷害容疑で逮捕されたことが明らかになりました。夫の虐待行為を制止しなかったことから、警察は関与の度合いを調べていくとのことです。
母親は夫から日常的に暴力を受けていただけでなく、外出予定や携帯電話の記録をチェックされていたとのこと。警察の事情聴取に対し、母親はこのように供述しました。
我が子を守るのは、親の責務。しかし、自らも夫の暴力におびえ、我が子の命を守ることができなかったのかもしれません。
母親の逮捕を知り、タレントの『尾木ママ』こと尾木直樹さんが同日にブログを更新。ショックを隠し切れないまま、自身の思いをつづりました。
文面からは、残された1歳の次女を心配する気持ちや、父親と母親に対する激しい怒りが伝わってきます。
アンケートが開示された件に対しても、「なんて力ない学校、なんて無力な教育委員会、なんてことなかれ主義、なんて保身」とつづっていた尾木さん。
数日前のブログでは、多くの人に向けてこのように呼びかけていました。
教育や子育て支援についての活動を行い、日々向き合ってきた尾木さんだからこそ、怒りや悔しさを抑えることができないのでしょう。
尾木さんの呼びかけに対し、ブログには「自分もなんとかしたい」「苦しんでいる子どもを救いたい」「このままではいけない」といった声が寄せられています。
中には、今回の事件と同じように「昔、夫が子どもに虐待をしていた。自分は怖くて止められなかったけど、子どもと2人で逃げた」という母親からのコメントもありました。
悲しいことに、児童虐待は決して珍しいことではありません。知らないところで、親におびえ、苦しんでいる子どもがいるのです。
虐待を受ける子どもが1人でも減るよう、そして、つらい思いをしている子どもをすぐに助けられるよう、大人はしっかりと事件に向き合わなくてはなりません。
[文・構成/grape編集部]