座間市の事件に、尾木ママが持論を展開 納得の一方、危ぶむ声も
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2017年10月30日、神奈川県座間市のアパートの1室から、男女合わせて9人の切断遺体が見つかりました。
この事件では、白石隆浩容疑者がTwitterや無料通信アプリを使い、被害者たちを巧みに自宅に誘い出して犯行に及んでいたことが分かっています。
事件の報道を受けて、教育評論家の尾木直樹さんがブログを更新。Twitterで自殺願望を発信することの危険性を説きました。
Twitterにあふれている「死にたい」の声
尾木さんは、自身のブログで次のように語っています。
気軽に投稿できるTwitterには、普段表に出していない人たちの「死にたい」という言葉が、あふれています。
もちろん、Twitterに「死にたい」と投稿する人の中には、「本当に自殺を考えているわけではない」「暗い気持ちを吐き出すと、気分がすっきりして明日も頑張れる」というようなタイプの人もいます。
しかし、もしも「本気で死にたいと思っている」人同士がつながりを持ってしまったら…相談する相手を間違うと、自殺を思いとどまれる機会を失う可能性もあります。
また、座間市の事件のように、他人に危害を加えたい人に目を付けられる危険性もあります。
悪用された共感
尾木さんは、白石容疑者が「死にたい人に共感し、つらさを共有できるタイプだった」と分析。つまり、共感を悪用して今回の犯行に及んだということです。
子どもたちが間違った場所で、危険な人物と共感し合わないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。尾木さんは、いまの子どもに足りないものを考え、次のように述べています。
感情の共有は、人の心を満たすために必要なこと。親や教師など、身近な人が十分に子どもと話し合えていれば、危険から遠ざけることができるかもしれません。
尾木さんの意見に、さまざまな声が寄せられています。
座間市の事件が、Twitter批判へつながることを危ぶむ人がたくさんいます。
「Twitterだから悪い」ということはなく、子どもたちが「不特定多数の人が見ることのできる場所で、話していいことか」を判断する能力を身に着けることが重要です。
それ以上に大切なのは、子どもたちが『信頼のおける人』に、気軽に相談できることなのではないでしょうか。
子どもたちが自殺を考えないで済むように、私たちにできることは何か…考えさせられる意見でした。
[文・構成/grape編集部]