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妻は花粉症第1号!?  花の季節はまだまだ続く

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

花粉症第1号は『妻』!?

山野や街中の新緑も濃くなり、アジサイ、ツツジ、サツキ、シバザクラ、ハナミズキ、山ボウシなどが咲いています。花の季節がまだまだ続きますが、花粉症の方はこの時季も、マスクやメガネが手離せないのでしょうか?

ところでこの『花粉症』という表現ですが、当方の記憶では、昭和39年、東京オリンピック(1964年)が終った頃から、この『花粉症』という病名が出始めたと思います。

妻はタレント名が 栗原アヤ子と申しまして、テレビ放送が普及した頃『ワイドショー』や『生活情報番組』に毎日のように 出演しておりました。

春を迎え花の季節になると、彼女は目深まぶかに帽子をかぶり、大き目のサングラスをかけ、マスクをします。「何んでそんな恰好をしてテレビ局に行くの?」と当方は不審に思って尋ねましたが「アレルギーの鼻炎らしい…」とこぼしながら、毎日出掛けていました。

そしてあるテレビ番組で紹介され「栗原さんは、花粉症…第1号ですね…」と出演のドクターから命名?されたのです。アレルギー性鼻炎という病名も まだ聞き馴れない頃ですから「花粉症って何?」という世間のリアクションでした。

そして10年ぐらい経って、スギ花粉を代表する『花粉症患者』が続出し始め、なんと今では、国民の25%が『花粉症』にかかっているそうです。

ライラック

『くしゃみ、鼻水、鼻づまり』目が充血したり 時には頭痛がしたりという『花粉症』。花や緑の『季節』をマスクやメガネなしでは楽しめない方は、本当に厄介な病気ですねぇ。

花の時期はまだまだ続きます。アジサイ、バラ、キリ、ケシ、ユリ、ライラックは これからです。マスクをしてでも 6月の花をどうか楽しんで下さいね…。

<2019年6月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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