「ショックすぎる…」 地元住民が見守る中、沖縄の世界遺産『首里城』が炎上
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2019年10月31日の午前2時50分頃、沖縄県那覇市の世界遺産『首里城』で火災が発生。
産経ニュースによると、正殿などが激しい炎を上げて燃え、消防車両が10台以上出動して消火に当たったものの、首里城の正殿と北殿、南殿がいずれもほぼ全焼したといいます。
首里城は、およそ500年前の琉球王国時代に建てられ、国王の執務室や行政施設として使われました。
太平洋戦争中の沖縄戦で一度焼失しましたが、1992年に正殿が復元された後、そのほかの建物も順次復元。2000年に首里城跡を含む『琉球王国のグスクおよび関連遺産群』が世界遺産に登録されました。
※写真はイメージ
産経ニュースの取材によると、深夜に炎上した首里城周辺には近隣住民が集まり、ショックを受けた様子で現場を見守っていたといいます。
現場にかけつけた『首里城公園友の会』会員の伊差川良盛さんは、涙を浮かべて次のように語りました。
ネット上でも、このニュースについて多くの人がコメントを寄せています。
・悔しい…。沖縄の大切なシンボルでしょう。なぜ燃えなくてはいけないのか。
・朝ニュースを見てびっくりしました。あの美しい首里城が燃えてしまうなんて…。ただただショックで、悲しいです。
・学生時代に訪れましたが、青空に建物の朱色が美しく映えていてとても感動しました。元通りとはいかなくても、再建してほしい。
首里城では、同月27日から31日にかけて、琉球王国の儀式を再現した『首里城祭』というイベントを開催中でした。
警察や消防は、出火の原因や経緯を調べています。
[文・構成/grape編集部]