製作者は12歳の少年 生まれつき前脚がない犬のために作った『レゴ製車いす』
公開: 更新:
大掃除後に出したコタツ 中を覗くと?「滝のような涙が出た」「一生見ていたい」寒くなってきた日、部屋にこたつを導入。その結果、心も温まる最高の展開に!
『15万人』が爆笑! パンストを愛猫が… 「申し訳ないけど、声出して笑った」2024年11月現在、Xでは『途方に暮れている猫』の写真が流行中です。ソファやカーテンなどの布製品に爪が引っかかり、助けを求める猫の様子を、飼い主たちが公開しています。
grape [グレイプ] trend
2018年秋、アメリカ・ジョージア州にある動物病院の前に1匹のメスの子犬が捨てられていました。その子犬はウジにまみれ、目もとや足、尻尾の一部の毛がありませんでした。
さらにその犬は、生まれつき前脚が両方ともなかったのです。
※画像上の矢印をクリックするとほかの画像を見ることができます。
小さな体で必死に生きようとする子犬を見た動物病院のスタッフは、地元の動物保護団体『Mostly Mutts Animal Rescue』に協力を依頼。『グレイシー』と名付けられた子犬は、保護後まもなく優しい家族に引き取られることになりました。
グレイシーの里親はすでに2匹の犬を飼っていました。1匹は後ろ脚がマヒしているオス犬。もう1匹は3本脚のメス犬。グレイシーには一度に2匹の兄姉犬ができたのです。
前脚がない犬のために12歳の少年が車いすを製作
グレイシーは前脚がなくても飛び跳ねるようにして元気いっぱいに動き回ります。しかし胸や背骨を痛めないために、飼い主は車いすが必要だと考えました。
しかし、当時のグレイシーはこれからまだまだ体が成長していく段階だったため、飼い主はあるアイディアを思いつきます。
グレイシーの成長とともに、サイズが大きく変えられる車いすがあったらいいな。
そして飼い主は『Mostly Mutts Animal Rescue』でボランティアをしている12歳のディランくんに、「レゴで車いすを作ってほしい」とお願いをしたのです。
レゴとはプラスチック製の組み立てブロックのおもちゃ。ブロックなので形を自由自在に変えられます。
このお願いをディランくんは快諾。数週間後に完成したグレイシーのためのオリジナル車いすがこちらです。
カラフルなレゴでできた車いすはとってもキュート!グレイシーも満足そうです。
それからグレイシーの成長に合わせてディランくんは2度車いすを作り直し、合計で3つの車いすを完成させたのです。
そしてグレイシーが1歳になり体が成犬の大きさになった時点で、レゴの車いすは卒業。
犬用の車いすを製作する会社で、今後長く使える車いすを作ってもらいました。
2019年10月にグレイシーの飼い主がこのストーリーを動画にして投稿。
すると多数のメディアで取り上げられ、12歳にしてレゴで車いすを作ったディランくんにたくさんの称賛の声が集まっています。
独りぼっちで捨てられていたグレイシーですが、今では優しい家族や多くの親切な人たちに愛されて幸せに毎日を過ごしています。
まるで前脚がないことなんて気付いていないかのように笑顔で走り回るグレイシーの姿は、見ているだけで元気をもらえますね。
[文・構成/grape編集部]