アルツハイマー病を患う元獣医の男性 毎日癒し続けるのはかけがえのない愛猫
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2009年、ボブ・ライトさんはアルツハイマー病と診断されました。
それ以降、ボブさんの病状は徐々に進行し、2020年2月現在は後期に入っているといいます。
ボブさんは元獣医師でした。そんな彼を癒してくれるのはやはり動物たち。中でも愛猫のムーシュはボブさんにとって特別な存在なのだそう。
海外メディア『The Dodo』によると、ムーシュは2013年にボブさんの家族の一員になりました。
彼は妻のパトリシアさんに「猫を僕のヒザの上に乗せてくれ」と繰り返し頼んできたのだとか。そのたびにパトリシアさんはボブさんのヒザにムーシュを乗せてあげました。
そして今では毎日ムーシュはボブさんのヒザの上で過ごし、夜は彼の腕の中で眠っているそうです。
心地よさそうにボブさんの胸に顔をうずめるムーシュ。ボブさんはそんなムーシュに何度もキスをしています。
イギリスのアルツハイマー協会のFacebookに投稿されたこの動画は200万回以上再生され、家族が同じ病気をもつ人たちから多くのコメントが寄せられています。
・私の父は認知症で、愛犬がお見舞いに来るといつも表情が明るくなるわ。
・うちの猫は認知症の私の母から1日中離れないの。母が夜中に起きてうろうろし始めると、猫が私に知らせてくれるのよ。
・ウマが好きな母は認知症のケア施設に入所していて、時々セラピー用のロバが遊びに来るととても喜んでいるわ。
動物と触れ合うことで心の落ち着きやストレスが緩和できることはよく知られています。実際に『ペット・セラピー』を取り入れている病院や高齢者施設も多くありますね。
それだけ動物が私たち人間に与えてくれる癒しの効果は大きいのでしょう。
ボブさんに抱かれているムーシュを見ると、まるで彼がボブさんの今の状況を理解しているように思えます。
もしかすると彼がボブさんの家にやってきたのは運命だったのかもしれません。
ボブさんとムーシュが一緒に過ごせる穏やかな時間が1日でも長く続くことを願います。
[文・構成/grape編集部]