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草花に軽くことばをかけて、花との対話を楽しむ『花ウンサー』

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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サツキ

こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

花ウンサーと呼ばれて…

ツツジやサツキ、バラが咲く花の季節です。桜や桃や椿が終ってもすぐその後に、別の花の季節が続く日本は、ホントに素晴らしい国だと、つくづく思っています。私は花木や緑樹が大好きです。親しい知人からは『花ウンサー』と呼ばれています。

今 咲いているのは、ツツジやサツキ、モッコーバラ、花ミズキ、そしてまもなく藤と続きます。モッコーバラはトゲのないつるバラです。目隠しにもなるので植えたのですが、毎年この時季、窓辺を黄色のカーテンのように咲いてくれます。

『モッコーバラ』 撮影:押阪忍

 

拙宅は高台ですが、階下の歩道を通りすがりの方が「キレイねぇ…」などと、つぶやかれている声を耳にすると、庭先でニッコリしている花ウンサーであります。

ツツジ、サツキ、バラ、フジ、アジサイと続きますが、アジサイは、地植えが3個所、鉢植えも3鉢あるので、水遣みずやりがもうタイヘンで~す。

『浜木綿』 撮影:押阪忍

そのアジサイの季節に、白いユリ状の大きな美しい花をつける『浜木綿はまゆう』が、ほぼ1ヶ月、拙宅を飾ってくれます。高台玄関への階段を上りかけると、その右側に上品な『浜木綿』が咲き、お客様を迎える『迎賓花』となっております。

きょうは『花ウンサーの自慢話』となってしまいましたが、今咲いている『モッコーバラ』と、これから咲くであろう『浜木綿』の写真です。

植物学の大先達 牧野富太郎博士は「草花は足音で育つ」という名言を残されましたが、当方はアナウンサーですので、「草花はことばで育つ」と考え、咲いてくれる花達に毎日軽くことばをかけて、花との対話を楽しんでおります。

<2020年5月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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