一時的に預かった保護犬の世話に『失敗』した男性 理由に涙があふれる
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出典:thomohawk

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アメリカ・カリフォルニア州に住むトム・マッカラムさんは、保護動物たちを一時的に世話をする『フォスター』をしています。
2020年3月、彼のもとに地元の動物保護シェルターから「4匹の犬を預かってほしい」と連絡が来ました。
4匹は母犬と生まれたばかりの3匹の子犬で、ハイキングをしていた人が見つけてシェルターに連れてきたのだそう。
ところがその8日後、新型コロナウイルス感染症の対策のため州全域で外出禁止令が出され、シェルターも通常の運営ができなくなってしまったのです。
事情を知ったトムさんは4匹のフォスターを引き受けることにします。
母犬は見るからに栄養不良で疲れ切っていて、トムさんのことを信頼していない様子。子犬たちはまだ生後11日ほどで、目も見えていない状態でした。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
母犬の名前はルビー。トムさんはルビーと仲よくなるために毎日優しく彼女に話しかけますが、なかなか心を開いてくれません。
しかし何度無視されても、彼はめげずに根気よくルビーに愛情を与え続けます。
一方でジャックス、カービー、ティトと名付けられた3匹の子犬たちはすくすくと成長していきました。
トムさんが4匹を預かってから約2か月後、3匹の子犬たちがそれぞれの里親のもとに引き取られる日がやってきます。
ジャックスはトムさんの家から2、3マイル離れたところに、カービーはすぐ近所の家に、ティトはトムさんの隣人の家族の一員となりました。
そして母犬のルビーは…。
過去2年間、フォスターをしてきて、ついに失敗してしまった。
トムさんの失敗…それはルビーを手放せなかったこと。
ルビーに関しては、トムさん自身が里親になったのです。
トムさんはティトの飼い主さんと相談して、お互いの庭を隔てていたフェンスを開閉できるゲートに作り変えました。
これでティトとルビーは毎日会うことできます。
トムさんはルビーという家族ができましたが、これからも保護犬のフォスターを続けるということです。
フォスターの役割は何らかの事情ですぐには里親が募集できない保護動物を一時的に預かり、時期がきたら新しい家族に引き渡すことです。
しかし大切に世話をした動物との別れは決して簡単ではなく、とてもつらい思いをすることもあるのだそう。
それでもトムさんは「フォスターは人生を変えてくれる経験。俺のように預かった犬たちの1匹に激しく恋をしてしまうかもしれないけどね」と話しています。
愛しすぎたためにルビーを手放せなかったトムさんですが、それも縁だったのでしょう。
トムさんと4匹の犬たちのストーリーを短い映画のようにまとめた動画があります。とても素敵な映像なので興味がある人は見てみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]