「10年経っても忘れられない」 遺影写真を作った女性が直面した、震災の現実
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
- 出典
- @setup_setup
東日本大震災によって、1万5千人以上の尊い命が犠牲となり、多くの人たちが家や故郷を失いました。
直接被災をしていない人たちにとっては、東日本大震災は『過去に起きたこと』になりつつあるかもしれません。
しかし、被災者や大切な人を失った遺族たちにとって、震災は今もこの先も続く、現実なのです。
『震災がもたらした悲しみ』
被災地の写真スタジオで働いていた、あいしま(@setup_setup)さんは、震災後に遺影写真を作成する仕事をしていました。
これまで当時の経験を自分の胸にしまっていましたが、震災から10年を機に、漫画に描くことを決めたといいます。
あいしまさんが、決して忘れることができない光景とは…。
父親の遺影とともに入学の記念写真を撮った女の子、親子の遺影写真、七五三の写真を撮った後震災で亡くなった女の子…。
亡くなった人や残された遺族、つらい想いをしている子供たちの顔を思い出すたび、あいしまさんは涙をこらえることができないといいます。
何年経ったとしても、被災者の人たちが抱える悲しみが風化することはないのでしょう。
読者からは、たくさんの反響が寄せられました。
・つらくて泣いてしまった。生きている姿を写せるって、とても幸せなことなんだと思う。
・こんなに悲しい写真はない。子供たちの表情が、少しでも戻っていることを願うばかり。
・こうやって個人のエピソードを読むと、報道で見た映像以上に悲しい出来事だったんだなと感じる。
・大切な人が次の日も生きている保証なんてない。どうかみんなが、大事な人にその気持ちを伝えられますように。
あいしまさんは、被災地に住んでいた当事者として「3月11日は、家族やパートナーと防災について考え、話してほしい」と最後につづっています。
災害はいつどこで起こるか、誰にも分かりません。万一の時に生き延びて、大切な人と再会できるように、普段から防災意識を高めておくことが大切でしょう。
[文・構成/grape編集部]