風味を保ち、固まらないために… スパイス瓶についてエスビー食品さんに聞きました
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画像:エスビー食品
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- 出典
- @merompans
まだまだ続くステイホーム。帰宅時間も早まって、外食派だった人も家で料理する機会が俄然増えたのではないでしょうか。
でも、手料理の腕が上がるのは、それはそれで楽しみ。新たなレシピに挑戦して初めてのスパイスを買ってきたり、「前に買っていたかも?」と探すこともあったり。
そんなスパイスの小さなビンたち、どこに置いていますか。
戸棚や引出しの中、あるいはすぐ使えるようコンロ近くに並べて置くことも。小ビンたちが勢揃いすると、なんだか充実感も湧きます。
でも、いざ使う際、中身が固まって出てこない経験はないでしょうか。
キャップの内側を外してお箸でザクザクしたり、何より風味に疑問が出てしまったら残念。スパイスも泣いているかもしれません。
豊富なスパイスとハーブを軸とした香辛調味料を提供する、エスビー食品株式会社さんにビン入りスパイスの保存について伺いました。
「スパイスの瓶をコンロの近くに置きっぱなしにしていませんか?」
ドキッ!あるあるですね。でも、コンロの近くは劣化の原因になるおそれがあるといいます。
それはなぜでしょう。そして、正しい保存のために、大切なことは何でしょうか。
画像:エスビー食品
「スパイスの色・香りを損なう主な原因は光・熱・湿気ですので、開封後は直射日光が当たらず、暑くなりにくい冷暗所に保管してください」とのこと。
ついつい使いやすい場所に置きたい気はするものの、光・熱・湿気から守ることが大事だったのですね。ごめんなさい、出しっぱなしは今日から速攻やめます!
そして、ついやりがちなNGは、なんと「調理の際、鍋などにビンの振り出し口から直接ふりかけてしまうこと」。
あああ、主婦歴20年ですが、ついやってしまっていました!
直接ふりふりは、スパイスが湯気の湿気を吸ってしまい、中身が固まったり風味を損なうことにもなりかねません!
ビンの中が曇ってしまい、しばしキャップするのを待ってみたりしていたのですが、スパイスが「やめて~」といっていたかも。 では、正しい方法は!
「一度スプーンに振り出して使う、あるいは手のひらに振り出してそれから料理に入れると、中身を湿気や熱から守ることができます」
小ビンたちにちょっとした気遣いをすれば、スパイスのためになるのですね。
しかも、冷蔵庫や冷凍庫での保管は、取り出し時の結露で湿気による品質の低下が懸念されるため、注意が必要とのこと。
スパイスの種類によっては、開封後は冷蔵庫保存のタイプもあります。ちゃんと、瓶に書かれた保存法を読まないといけません。
さて、ビン底のザラザラをこすり合わせて固まった中身を出すという裏ワザがSNSで話題になりましたが、「ビン底のザラザラはナーリングと呼ばれ、ビン製造の冷却時に全体を均一に冷却するために入れられているもの」だそうです。
ナーリングがないと、冷却時にビン底にひび割れが生じるリスクが生じます。
エスビー食品さんによると「スパイスが瓶底に固まらないように、日ごろから適した保管方法、使用方法で利用することが一番大切」とのことでした。
ビンのキャップが進化していた⁉
食卓でも使うことの多いスパイスには、さらに容器にこんな工夫も。
画像:エスビー食品
「キャップを閉めたはずなのに、前より七味の香りが弱くなっている」
「最近手の力が弱くなってしまい、もう少し閉めやすくしてほしい」
こんな要望もあり、エスビー食品株式会社では「すぐ開きキャップ」を開発、七味・一味唐からしなどに採用し、小瓶のキャップの開閉がワンアクションででき、なお気密性が向上しているといいます。
ちなみにエスビー食品の「七味唐からし」は、海外輸出品では「NANAMI」と呼ばれているのをご存知ですか。
以前、grapeでもご紹介済みですが、「しちみ」と「いちみ」が似た発音のため、海外では混同されないように配慮されているのです。
国内外の様々な味付けが楽しめるスパイス。旅行や外食がままならない今こそ、ビンの正しい保存に気を付けて、いろいろなレシピに試してみたいですね。
[文/常田麻宇・構成/grape編集部]