飼い主に捨てられ、両目を失ったピットブル 現在の姿に涙があふれる
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2019年、ハリーさんは地元の動物保護施設のウェブサイトで、1匹のピットブルの写真に目を留めました。
路上で保護されたというそのメス犬は、両目に大ケガをしていて、すぐに摘出が必要な状態だったといいます。
おそらく車にひかれ、ほかの動物に襲われたと思われました。
ハリーさんはその犬に何か特別な縁を感じたのでしょう。彼女は施設へ行き、その犬を引き取ることにしたのです。
犬は『セリー』と名付けられます。初めはおどおどしていたセリーですが、新しい家族に心を開くまでの期間は長くはかかりませんでした。
ハリーさんは大学生で母親と暮らしています。海外メディア『GeoBeats Animals』によると、セリーは目が見えませんが、母親の部屋とハリーさんの部屋の位置が完璧に分かるのだそう。
また、セリーはなぜか毛布が大好きで、洗濯室に置いてある毛布を見つけては、自分のベッドに持ってくるのだとか。
同じ場所にタオルがあっても、セリーは毛布だけを選ぶのだそう。柔らかい感触が好きなのかもしれません。
セリーがガブガブと噛んで何枚も毛布が台無しになっても、ハリーさんは「まったくかまわないわ。毛布は彼女のものよ」と笑っています。
外で遊ぶのも大好きな元気いっぱいのセリーですが、唯一怖がるものがあるのだそう。
それは『大きな音』。特に車の音が嫌いで、車が近くを通るとセリーは動けなくなり、震えだすといいます。
保護される前にセリーの身に起きた出来事が、トラウマになっているのかもしれません。
ハリーさんは、セリーが怖がっているのに気付いた時は、すぐになでて落ち着かせてあげるのだとか。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
ハリーさんは『GeoBeats Animals』にこう語っています。
実は保護された時、セリーにはマイクロチップが装着されていたため、元の飼い主に連絡がとれました。しかし飼い主はセリーを「いらない」といったそうです。
セリーの写真を見てすぐに引き取ろうと決めたハリーさんは、これまでに保護犬の里親になったことはなかったのだとか。
「セリーは私の子供です」と笑顔で語るハリーさん。
彼女とセリーが出会ったのは、運命だったのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]