見つけた人がすごい! 崖の途中にある『黒い斑点』の正体は…?
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毎日何気なく見ている景色に、ほんの少し違いがあったら、あなたは気付くでしょうか。
ある高齢男性のそんな気付きが、尊い命を救うという出来事がありました。
あんなところに『斑点』があったっけ?
アメリカのコロラド州でオートバイショップを営む男性は、毎朝自分の店の外で小川を見ながらコーヒーを飲むのが日課だといいます。
ウェブメディア『The Dodo』によると、ある朝いつものようにコーヒーを飲んでいた男性は、見慣れた景色がどこか違うことに気付きます。
「あんなところに、黒い『斑点』なんてあったっけ?」
男性が気になったのは、崖の斜面にある黒っぽい点のようなもの。
遠すぎてそれが何か見えないほどでしたが、男性はすぐに地元の動物保護施設に連絡をしました。
施設から通報を受けて現場に駆け付けた警察官たちは、その『斑点』が肉眼では見えなかったため、双眼鏡を使うことに。
それでやっと、その『斑点』が黒い犬だということが分かったのです。
犬は崖の途中で動けなくなっていました。その場所は小川から45mほどの高さで、おそらく犬は恐怖で立ち往生していたのでしょう。
警察官たちは犬がいる場所を特定し、救助するための作戦を練って、必要な道具をそろえるだけで2時間半もかかったのだとか。
そして、警察官のカイリー・バーカーさんがロープを使って慎重に崖を下りていくと、犬はすぐにしっぽを振って彼女に近寄ってきました。
カイリーさんが犬を捕まえると、犬は「ありがとう!」というように、彼女の手や顔を舐め続けたそうです。
犬は『ジェシー・リー』というネームタグを付けていました。また、マイクロチップのおかげで飼い主の連絡先もすぐに分かったのだとか。
実はジェシー・リーは2週間前から行方不明で、飼い主が毎日探し続けていたのです。
幸い、ジェシー・リーは元気でケガもしていなかったそう。無事に飼い主と再会できたということです。
保護施設が投稿した写真には、「かわいそうに。怖かっただろうね」「この犬のために危険な任務を遂行してくれてありがとう」などの声が上がっています。
ジェシー・リーが、もしあのまま誰にも発見されなかったら、どうなっていたことでしょう。
小さな『斑点』を見逃さず、助けを求めて通報した男性と、危険を冒しながら崖を下りて救助をしたカイリーさんたちのお手柄ですね!
[文・構成/grape編集部]