10分足らずで何を持ち出す? 難民が持ち出した物に、考えさせられる
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餅を食べる前に… 消防本部の呼びかけに「盲点でした」「気を付けます」山形県新庄市にある最上広域市町村圏事務組合消防本部(以下、消防本部)のInstagramアカウントは、『餅の食べ方』について、注意を呼び掛けしました。
俳優の鈴木亮平さんが、2022年6月20日にTwitter上でそう呼びかけ、注目を集めました。
同日は、難民の保護と支援に対する、世界的な関心を高める『世界難民の日』。
迫りくる命の危険の中、わずか10分足らずという時間の中で難民が持ち出した物にフォーカスした動画が、この『世界難民の日』に合わせて公開されました。
極限の状況の中で、人々はどのような物を持ち出すのか…鈴木さんも参加している動画をご覧ください。
お金や身分証明書、ベビーフードや薬など、今後の生活の上で欠かせない物から、自分の支えになる思い出の品まで。
日常が一変した時に、人々が持ち出した物には、さまざまな想いが詰まっています。
こちらの動画は、特定非営利活動法人『国連UNHCR協会』が公開した、詩の朗読フィルム『リスト:彼らが手にしていたもの』。
原作は『What They Took With Them: a List』で、原作者のジェニファー・トクスヴィグさんが、2015年に故郷を追われた難民たちの物語や、生の証言、彼らが持っていったものに触発されて書いたものです。
朗読にはキャストとして、鈴木さん以外に、俳優のカトウシンスケさんや、歌手のMay J.さんなど総勢10名が参加。彼らの声を通して、私たちの心に伝わってくるものがあります。
同年5月の段階で、紛争・暴力・人権侵害・迫害により、故郷を追われた人の数が史上初めて1億人を超えたことが、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によって発表されています。
この驚くべき数は、ウクライナのほか、各地域で起こっている紛争の影響によるものであり、その数は増え続ける一方。
私たちの日常と地続きな問題について、改めて考えたいものです。
[文・構成/grape編集部]