救急車のサイレンに寄せられた要望 理解求める異例の動画に「考えさせられる」
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「サイレン、鳴らさないで来てもらえますか?」
これは、熊本市消防局に寄せられた、実際の119番の通報です。
しかし、道路交通法では、サイレンを鳴らし、また、赤色の蛍光灯をつけなければならないと決められています。
交通事故を防ぎ、周囲の車両や歩行者に注意喚起を行うためにも、サイレンの使用は必要不可欠。
それでも、「緊急ではないから」「夜遅いから」と、さまざまな理由で「サイレンを鳴らさないでほしい」と通報時に伝えてくる人がいるといいます。
こうした状況を受け、2022年11月9日、熊本市消防局では、救急車のサイレン使用への理解を求める動画を自主制作し、熊本市のYouTubeチャンネルで公開しました。
動画に登場する音声記録は職員が再現したものですが、実際の通報をもとに制作されたもの。
「サイレンは命のために鳴らしています」と、必要性と理解を訴える動画は、全国でも珍しく、ネット上では、「自分勝手な人がいるもんだ」「考えさせられる」と多くのコメントが寄せられました。
・たくさんの人に見てほしい動画。
・人の命が危険な時に、サイレンを消せって本気でいってるの?
・サイレンは人の命を救うため。こんな簡単なことが理解できない人が多いらしい。
多い日には、24時間で200件にも及ぶ119番通報。通報を受けた時から救助は始まっており、1秒も無駄にできません。
「サイレンを鳴らさないで」と求めるその理由が、自分本位なものになっていないのか、119番はなんのためにあるのか、この動画が広まることで、私たち一人ひとりが考えるきっかけになるはずです。
[文・構成/grape編集部]