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何日も消火栓のそばから離れなかった犬 理由に「胸が張り裂けそう」

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Suzette Hall

犬が飼い主にとても忠実なことは、よく知られています。そんな犬たちの純粋な思いは、時に悲しい現実を招くことがあるようです。

アメリカで動物保護活動をしているスゼット・ホールさんのもとに、1匹の犬の情報が入りました。

その犬はもう何日間も、住宅地にある消火栓のそばに座り、そこから離れようとしないのだそう。

心配した近所の人が保護しようとしましたが、犬は逃げてしまい、捕まえられずにいました。

そこで、スゼットさんに助けを求める依頼がきたのです。

自分を捨てた飼い主を待ち続ける犬

スゼットさんが駆け付けると、通報どおり、犬は消火栓のそばに座っていました。

彼女が水をあげると、犬はあっという間に飲み干しました。よほどノドが渇いていたのでしょう。

リードでつながれているわけでもないのに、その犬が消火栓のそばから動かない理由は容易に想像できます。

きっと犬は、その場所で飼い主を待ち続けているのでしょう。

近付くと犬は逃げるため、スゼットさんはワナを仕掛けたケージの中に食べ物を置いて、いったんその場を離れることに。

そして、しばらくして戻ると、犬は暴れることもなく、おとなしくケージの中に入っていました。

スゼットさんが犬を車に乗せた直後に、激しい雷雨があったのだとか。

そこで、彼女は犬を『サンダー(雷)』と名付けます。

サンダーは、マイクロチップは装着しておらず、飼い主を特定できませんでした。

スゼットさんは、サンダーを安全に保護できたことを喜び、「新しい家族を見つけてあげよう」と心に決めました。

彼女がFacebookにシェアしたサンダーのストーリーには、さまざまな声が上がっています。

・一体どうしたら、大切な愛犬を捨てられるんだ?理解できない。

・なんて忠誠心の強い犬だ。元の飼い主は、彼の無償の愛を受け取る資格はないよ。

・この犬の気持ちを思うと胸が張り裂けそう。これから幸せになってほしい。

スゼットさんはウェブメディア『The Dodo』に対して、次のように語っています。

家族からもらったほんの少しの愛情を、彼は覚えていたんです。飼い主が戻って来た場合に備えて、彼はあの場から離れたくなかったんだと思います。

The Dodo ーより引用(和訳)

スゼットさんのFacebookには、仮里親の家と思われる場所で元気そうに過ごすサンダーの写真が載っています。

彼女にはすでに、「サンダーの里親になりたい」という問い合わせが続々と寄せられているので、まもなくサンダーに新しい家族ができるでしょう。

信頼していた飼い主から捨てられた、サンダーの心の傷の深さは計り知れません。

サンダーが新しい家族からたくさんの愛情をもらって、幸せに生きていけるように願います。


[文・構成/grape編集部]

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出典
Suzette HallThe Dodo

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