伊達男に伊達メガネ 「伊達」って結局なんのこと?
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かっこいい男性を「伊達男」、度の入っていないオシャレメガネを「伊達メガネ」なんて言いますよね。さらには「伊達じゃない」なんて表現もあり、普段の会話の中で登場することも珍しくはない「ダテ」という言葉。でも、いざ「伊達ってどんな意味?」と尋ねられた時、スッと答えられるという方は少ないのではないでしょうか。
そんな「伊達」という言葉の意味や由来を調べてみました。
類義語は「粋」や「見栄」
「伊達」とは、「人目を引くように派手に振舞うこと」や「好みが粋(いき)であること」を表す言葉ですが、「立て(だて)」という接尾語がもともとの形なのだとか。
この「立て」とは、「忠義立て」や「隠し立て」などの言葉で使われているように、「むやみやたらにそう見せようとすること」や「いかにもそう見せようとすること」という意味をもちます。「伊達男」は、男としての面目が立つように振る舞うことを表す「男立て」という言葉が由来なのだそう。
また「伊達男」に対して、格好のよさで人目を引く女性や粋な女性を表す「伊達女」という言葉もあります。
伊達政宗との関係は?
では、どうして「伊達」という漢字があてられたのでしょう。
このように表記されるようになったのは、戦国武将の「伊達政宗」にちなんでいるという説があります。仙台伊達藩の初代当主として名を馳せた政宗ですが、オシャレが好きなファッションリーダーとしての側面があったことでも有名です。そんな仙台伊達藩の行列姿は、華やかで人目を引くと人々から評判であったことが「伊達」という漢字があてられた由来なのだとか。
悪い意味でも使われる「伊達」
「伊達にこの歳まで生きていない」など、主に否定系で「伊達」が使われる時はうわべだけで実際には中身が伴っていないことを意味します。
現代ではモテる男性を指して使われることも多い「伊達男」という表現がある一方で、マイナスイメージを含んだ言葉としても使われる「伊達」。相手を傷つけないように、シーンを選んで使いたい言葉ですね。
[文・構成/grape編集部]