「イスタンブール市民のたしなみです」 カフェで見られた光景が、さすがだった!
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『猫の都』や『猫の楽園』とも称される、トルコの都市、イスタンブール。
猫と市民の距離が非常に近く、イスタンブールで暮らす人たちにとって、猫は身近な存在です。
イスタンブールで暮らす、アジアねこ散歩(@nekosanpoch)さん夫妻がTwitterに投稿した動画を見れば、猫たちが市民にどれほど大切にされているかが、分かることでしょう。
予約済みの札が置かれているテーブルの上に堂々と座る、1匹の猫。ここは猫カフェではなく、飲食を目的にしたカフェです。
しかし、その場にいる誰も猫をどかそうとはしません。それどころか動画に映る少女の、優しく、愛おしそうになでる姿が印象的です。
猫に優しいのは、この少女だけではありません。投稿者さん夫妻いわく、猫の撫でかたや接しかたは、子供でも知っている、「イスタンブール市民のたしなみ」だといいます。
事実、イスタンブールにある学校では、動物愛護の大切さを学ぶ課外授業も。幼い頃から、猫たちとの触れ合いを学べる環境が、整っているのです。
なぜイスタンブールは猫に優しいのか?
世界的にイスタンブールが猫に優しい街であることは有名です。
その背景には、イスラム教の教えで、猫が敬愛の対象とされているためとの見方もありますが、投稿者さん夫妻は「市民が声を上げて行政の対応を変えさせてきたから」と語ります。
1900年代のトルコでは、欧米の公衆衛生政策にならい、野良犬や野良猫の駆除が盛んに行われていました。
しかし、2004年、市民の声により変わり始めたといいます。
同年に可決された動物愛護法により、野良犬や野良猫の保護が各自治体に義務付けられたのでした。
もちろん、猫が増えすぎないように対策も行われていますが、数をゼロすることを目的にしているわけではないため、イスタンブール市内では、子猫の姿も多く見られるのだといいます。
市民が一丸となって、猫を守る状況を勝ち取ったからこその、現在のイスタンブール。
そうした歴史的背景を知ると、『猫の都』や『猫の楽園』という呼び名の印象も変わってきます。
投稿者さん夫妻がTwitterに投稿した動画は反響を呼び、「トルコ最高」「かわいいがかわいいをなでている」という声も。
・猫側も「人間の子供に乱暴してはいけない」と、マナーを守っているように感じました。
・なんて素敵な光景!
・あたりの席だ!行ってみたい!
猫好きを魅了してやまない、イスタンブール。ぜひ実際に訪れて、『猫の都』を体感してみたくなりますね。
[文・構成/grape編集部]