ニューバランスの500番台 定番の574や人気の高い576などを徹底解説
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100年以上の歴史を持つ人気ブランド『New Balance(ニューバランス)』。歴史上、さまざまな品番のシューズが生まれ、名作といわれるモデルも誕生してきました。
その中でも人気があり、ニューバランスの定番といわれているのが『574』と『996』の両シリーズです。
今回は574が含まれている、500番台の品番にスポットを当ててみました。どのような靴なのかを深掘りしていきましょう。
ニューバランスの500番台ってどんなスニーカー? 574や576の特徴は?
ニューバランスの500番台とは、ひと言でいってしまえばオフロード用に開発されたシリーズのことです。シルエットはボリューム感があり、安定感のある履き心地。
アウトソールも悪路を走れるように、ハッキリとした凹凸を備えています。
574のアウトソール
ニューバランスの首脳陣たちが、アウトドアランニングをしていた際に、悪路でも安定した走りができるシューズに必要性を感じ、開発が始まったといわれているようです。
500番台はM555というモデルから始まり、M574やM576などの人気シリーズを生み出しました。
その歴史を見てみると、以下のような流れです。
555→565→575→576→550→574→577→580→585
ほかにも515や520などがありますが、ここでは割愛しています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
500番台の始まりはM555から
500番台の元祖といえば、M555です。1982年に登場し、500番台のデザインのベースとなっているといわれるモデル。
1976年に発売された『トレイル355』というシューズが原型です。
ややゆったりとした足幅ながら、アーチサポートのおかげで絶妙なホールドを生み出しています。
凹凸のあるアウトソールや大きめのロゴなど、そのテイストはM576にも受け継がれました。
ニューバランス初のオフロードモデルM565
M555をもとに作られたM565は、1985年に誕生。ニューバランスで初のオフロードモデルといわれています。
街中や舗装道路、トレイルでも安心のグリップ力を生み出すアウトソールを搭載しており、デザインはM576に近いものでした。
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定番モデルのデザインベースになったM575
悪路でも高いグリップ力を発揮する、深い溝を持っていたM575は1987年に登場。M565の後継で、横幅の広い『SL-2』というラスト(靴型)を採用し安定性を追求しました。
落ち着いたカラーリングのネイビーなどは、スニーカーフリークから人気を集めています。
M576やM574のベースデザインとなったモデルながら、流通数が少なく、手に入れにくい品番のようです。
ソールにはM574と同じ『ENCAP(エンキャップ)』を採用。履き心地の向上に役立っています。
574のミッドソール
そのためか、ランナーだけでなくタウンユースでも人気となり、ユーザーから注目を集めました。
オフロードのイメージを定着させたM576
「500番台はオフロード用」というイメージを定着させたのがM576。1988年に登場し、当時としては画期的なオフロードシューズでした。
個性的な溝の深いアウトソールが特徴で、安定性とクッション性を持つエンキャップを採用するなど、悪路での走行に適した装備が多く搭載されています。
また、基本的にはM575のデザインを継承しており、ボリューム感のあるつま先部分などは人気の高いものでした。
さらに当時のニューバランスでは主流だった、メッシュとスエードのアッパーデザインを一新。スムースレザーやヌバックを使用したバージョンも登場し、ストリートシーンでも評価されるようになり、永久定番の代表的な品番になりました。
基本的にはUK製で高級感があり、上質さが特徴ともいえるでしょう。
バスケットボール用シューズPRIDE550
1989年に発売されたPRIDE550は、ローカットモデルで競技者向けバスケットボールシューズとして誕生しました。
そんなPRIDE550が、BB550として復刻。優れたクッション性と安定性を実現するソールを搭載し、馴染みのいいレザーアッパーを採用しています。
オリジナルカラーだけでなく、新たなカラーも展開されるなど、人気の高いモデルです。
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ニューバランスの定番アイテムM574
M576と並ぶ500番台の顔的存在であるM574は、1990年代に登場。M576の廉価版として作られました。そのため、見た目はとてもよく似ています。
オフロードでの履きやすさを追求しつつも、低価格帯で購入できる手軽さ、カラーバリエーションの豊富さから人気を博しており、「ニューバランスといえば」で思い浮かべる品番といえるでしょう。
履いている人も多くM996と並んで、ニューバランスで人気のシューズとなっています。
スマートな作りのM996と比べて、足の横幅に余裕がある作りなので、日本人の足にはピッタリとフィットしやすいでしょう。
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M576の後継機として登場したM577
1990年に発売されたM577は、M576の後継機として登場。アッパーの一部に合成樹脂を使用しているためフィット感も向上しています。また、ソールユニットも改良されたことで、クッション性もよく、500番台シリーズ特有の安定感は健在のようです。
M574やM576と比べると、ロゴのNマークが小さくなっているのも特徴の1つ。また、丸みのあるシルエットはM576などと変わりありませんが、M577のほうがスタイリッシュな仕上がりとなっています。
多くの有名ブランドともコラボしているため、世界的に見ても人気の品番といえるでしょう。
アッパーに合成樹脂を使用したM580
M577から約2年後の1992年に、M580は登場しました。
M577に引き続き、アッパーの一部に合成樹脂を使用していたM580。アッパーの見た目はM577に似ていますが、ソールユニットはフルモデルチェンジをしています。
そのため、M577と比べて衝撃吸収性や安定性などの走行性能はアップしており、履き心地もよくなっていたようです。
ヒールにボリュームがあるM585
1995年に登場したM585は、ミッドソールのヒール部分に『Rollbar(ロールバー)』を備えており、ボリューム感がアップ。ゴツゴツとしたシルエットは、見た目通り安定性に優れたソールで、着地時の沈み込みをしっかりと防いでくれます。
このソールユニットは、コラボモデルが多く誕生しているMT580にも使用されているようです。
ただ、その特徴的な見た目は好みが分かれるところ。独特なシルエットのM585は、あまり履いている人を見かけないモデルともいえるでしょう。
また、M585はUS製がメインで、高価なモデルとしても知られています。
ニューバランスの500番台で購入しやすいのは? おすすめのコーデ
オフロードモデルながらタウンユースでも人気の500番台。幅広で日本人の足にもしっくりとくる履き心地は、多くのユーザーに愛されています。
今では手に入れにくい品番も多くありますが、入手しやすい定番も存在。
中でも574のシリーズは、2023年現在でもさまざまなカラーが入手できるでしょう。
特に人気が高く、定番ともいえる574のコーデを見ていきます。
ニューバランス574のコーデ
ニューバランスの500番台 まとめ
ニューバランスの500番台は、オフロード用に開発されたモデルのことで、ボリューム感のあるシルエットが特徴です。横幅が少し広いため、安定感のある履き心地をしています。
中でもML574は現在でも入手可能。コスパのよいML574は人気のモデルで、CM996のようにニューバランスの定番といわれています。
ニューバランスの500番台とは
・オフロードモデルで安定感がある。
・横幅が広く、シルエット的にもボリューム感がある。
・576や574が人気で定番モデルの1つといわれている。
オフロードでも安定感のある履き心地で、存在感のある500番台シリーズ。
特にML574はお手頃価格で入手もしやすいので、1足でも持っていると便利ですよ。
[文・構成/grape編集部]