動物保護施設にできた長蛇の列 スタッフが涙したワケは?「こんなの見たことがない」
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「夫に見せたら、麺吹いた」 大好物を食べた後、柴犬の表情が?「夫に見せたら、麺を吹き出しちゃった」という言葉とともに、3匹の柴犬と暮らしている、飼い主(@kukuri_shibainu )さんは、愛犬のククリちゃんの写真を投稿しました。同じ写真を夫にも見せたところ、なんと麺を吹き出すほど、笑ってしまったそうです。
自分をトイプードルだと思っている大型犬 1枚に「笑った」「愛の重み」飼い主のヒザにのる、ゴールデンレトリバーの写真が話題です。
アメリカのワシントン州にある動物保護施設『タコマ・ヒューメイン』。
2023年7月、たくさんの保護動物が収容されているこの施設に、長い行列ができました。
施設に入るために建物の外に並んでいる人たちは、年齢も性別もさまざま。しかし、彼らの目的は同じでした。
なぜこんなにも多くの人たちが並んでいたのでしょうか。実際の様子がこちらです。
この日、長い列を作っていた人たちは全員、『タコマ・ヒューメイン』にいる保護動物たちの里親になるためにやってきたのです。
実は、数日前に『タコマ・ヒューメイン』はソーシャルメディアで緊急のメッセージを発信していました。
施設で保護している動物が増えすぎてしまい、収容するスペースがなくなってしまったのです。
7月18日の時点で、『タコマ・ヒューメイン』では同月だけで460匹の動物を引き取ったのだそう。
1匹用の部屋に2~3匹の犬を入れたり、動物をキャリーボックスの中に入れたまま、床に並べざるを得ない状況になったりしたのだとか。
この非常事態に、『タコマ・ヒューメイン』は1週間の特別譲渡イベントを開催。
養子縁組にかかる手数料を無料にして、「予約なしでいつでも施設に来てください!」と呼びかけたのです。
するとその投稿が拡散され、動物たちを引き取るために地域の人たちが施設に続々とやってきたのでした。
その結果、譲渡イベント期間中になんと287匹の動物たちに新しい家族が決定!
これは『タコマ・ヒューメイン』の135年の歴史の中で、1週間で里親が決まった動物の最高数だということです。
動画には「素晴らしいコミュニティだ!」「私も動物保護活動をしているけれど、こんなのは見たことがない」「感動して泣いてしまった」などの声が上がっています。
『タコマ・ヒューメイン』のスタッフたちは譲渡イベントの初日から、涙をこらえるのに必死だったそう。
「素晴らしい反応を見せてくれた地域のみなさんに、言葉でいい尽くせないほど感謝しています」とつづっています。
また、この期間中、たくさんの動物に里親ができただけでなく、寄付金やボランティアの申し込み、一時的な仮里親の申し出なども寄せられたのこと。
多くの人が、「動物たちのためにできることをしたい」という気持ちを行動に移したのですね。
このイベントによって、『タコマ・ヒューメイン』の非常事態は一時的に解決しましたが、施設には毎日、何匹もの捨てられた犬や猫が到着するといいます。
いつの日か、施設で収容される動物がゼロになる日がやってくるといいですね。
[文・構成/grape編集部]