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「野菜が高いのはなぜ?」「農家の悩みって?」 日本の食卓の課題に「なるほど!」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

「野菜の価格が高い」「今晩の献立どうしよう…」といった、日々の食生活の悩みは尽きないもの。

私たちの生活と切っても切れない『食』が、今どのような課題に直面しているのかをご存じですか。

食を取り巻く環境を知ることで、毎日の食事への意識が変わるかもしれません。

食から日本を考える『NIPPON FOOD SHIFT FES.東京』が開催

農林水産省は、2021年度から食と農のつながりを深めることに着目した国民運動である、『ニッポンフードシフト』を開始しています。

2023年9月23日と24日の2日間、東京都の丸の内エリアにおいて、日本の食や農をめぐる課題、そして未来を考えるきっかけとするイベント『NIPPON FOOD SHIFT FES.東京』が開催されました。

丸の内ビルディング1階『マルキューブ』の特設ステージでは、情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)のコーナー『ノンストップ!サミット』がトークイベントに参加。

当番組の出演者である、お笑いコンビ『北陽』の虻川美穂子(あぶかわ・みほこ)さんが、夫でイタリアンオーナーシェフの桝谷周一郎(ますや・しゅういちろう)さん、高校生野菜ソムリエの緒方湊(おがた・みなと)さん、農林水産省の宮長郁夫(みやなが・いくお)さん、渡辺和洋(わたなべ・かずひろ)フジテレビアナウンサーとともに、『生産者と消費者から考える食』というテーマのもと、赤裸々に生トークを繰り広げました!

写真左から、渡辺フジテレビアナウンサー、虻川さん、桝谷さん、緒方さん、宮長さん

トーク冒頭では、小学3年生の子供を育てる虻川さんが「子供がいるので栄養バランスは意識しているんですけど、献立を考えるのが苦手です…」と悩みを告白。

最近、スーパーマーケットに行くと野菜が値上がりしていることから、つい安いものばかり買ってしまうのだといいます。

野菜の価格高騰について、農林水産省の宮長さんは「天候が悪いと生育状況が悪くなって出荷量が減り、そのぶんだけ価格が上がってしまいます」と話し、需給のバランスが価格に響いていることを説明しました。

野菜の価格が高騰する中、家計への影響を最小限にするためにも、安い野菜をうまく献立に取り入れたいもの。

野菜ソムリエプロの資格をもつ緒方さんは、献立を考える上でのポイントとして、『調理法を変えることで料理のバリエーションを増やしてみる』ということを提案しました。

同じ野菜でも、調理方法を変えることでいつもと違った味や食感が楽しめるのだそうです!

会場がひと際盛り上がったのが、乾燥モヤシ

安価であるものの、日持ちがしない印象が強いモヤシですが、緒方さんによると、袋から取り出して天日干しをすると、保存がきくのだといいます。

乾燥もやしに興味津々の出演者

「お湯や水で戻せば普段の倍以上のジャキジャキとした食感になって、そのまま揚げればスナック感覚で食べられます!」と、教えてくれた緒方さん。

緒方さんのアイディアに、虻川さんは「モヤシはいつも、びしゃびしゃにして終わりなのに…この発想はなかった!」と感動していました!

トーク後半では、桝谷さんとゆかりのあるマッシュルーム農家の船橋慶延(ふなはし・よしのぶ)さんがリモートで参加。

「マッシュルームはマイナー食材なので、なかなか手にとってもらえない」「PRやブランディングが難しい」といった、生産者ならではの悩みを明かしていました。

リモートで参加する、船橋さん

馬のたい肥を使った昔ながらの作り方を引き継ぎ、こだわりをもってマッシュルームを栽培しているという船橋さんの悩みに、出演者も共感。

普段生産者と直接関わる機会も多い桝谷さんは、こう話しています。

生産者のみなさんは必死に頑張っています。生活が厳しくても、「おいしいものを食べてほしい」という思いで、アルバイトをしながら農業を続けている人もいるんですよ。
そんな生産者の方を私たちも盛り上げたいですよね。

国内生産を続けるためには、どうしてもコストがかかってしまうもの。

つい価格にとらわれがちですが、生産地を意識した食材選びも大切ですね。

丸の内仲通りでは、フジテレビもブースを出店!

イベントでは、『楽しくアクション!SDGs』プロジェクトに取り組んでいるフジテレビも、会場外に販売ブースを出店!

食習慣としてフルーツを食べる『フルーツ食』を提案する、フルーツジュースバー&デリ『FRUITS IN LIFE』のメニューを、限定販売していました。

ブースには、パウチに入った色鮮やかなスロージュースや焼き菓子がずらり。どれもおいしそうで目移りしてしまいます!

果物など、植物由来のものを食べることもSDGsの取り組みの1つ。また、旬の果物を余すことなく使ったジュースは、食品ロス対策にもつながっています。

こうした商品を購入することも、生産者そして地球に優しい取り組みになるのですね。

日本の食と農業を支えるために、わたしたち一人ひとりにもできることはたくさんあります。

例えばスーパーマーケットで、国産品の食材を手に取ることも、生産者にとっては支えになるのです。

生活様式や気候変動など、環境が目まぐるしく変わっていく中で『NIPPON FOOD SHIFT FES.東京』は、そんな今の時代にふさわしい『食のあり方』を考えるきっかけを、私たちに与えてくれました。


[文・構成/grape編集部]

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