規制進むホストクラブ ROLANDの決断に「勇気ある行動」「英断」
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grape [グレイプ] entertainment
男性が女性客をもてなす、ホストクラブ。華やかな世界に見えますが、その実情は、さまざまな問題をはらんでいます。
その1つが『売掛金』という制度。いわゆるつけ払いであり、客がその場で金額を支払うことができない場合、店舗や担当ホストが一時的に代金を肩代わりする…というものです。
売掛金が発生した場合、客は伝票を手渡され、後日来店の際に、そのぶんの金額を支払うことになります。
※写真はイメージ
一般的な飲食店のつけ払いと異なるのは、ホストクラブで発生する売掛金が、基本的に非常に高額な点。
若い女性が一夜にして数百万円の売掛金を背負い、売春などに斡旋されるケースが社会問題化しているのです。
ROLAND、自グループのホストクラブで売掛金を禁止
こういった問題を受け、2023年11月16日、警察庁は記者会見を開き、悪質なホストクラブの取り締まりを強化することを宣言。
また翌17日には、東京都新宿区の歌舞伎町にある『青少年を守る父母の連絡協議会』が、新宿区や警視庁新宿署、歌舞伎町商店街振興組合と合同で、ホストクラブの売掛金による高額請求被害対策を進めるよう会見を実施しました。
世間の取り締まり強化を受け、この日、『現代ホスト界の帝王』の異名を持ち、ホスト時代に数々の伝説を残した、実業家のROLANDさんがX(Twitter)を更新。
『ローランドグループ』が運営するホストクラブ全店での、売掛金制度の廃止を発表しました。
これまでも、客の意志に反した売掛金での支払いは禁じ、一部の常連のみに容認していたという『ローランドグループ』。
しかし、昨今の報道を重く受け止め、トラブル防止のためにも、グループ全店舗での売掛金制度を禁止することにしたといいます。
ホストクラブの中には、客が売掛金を踏み倒した場合、担当したホストが代わりに返済させられるケースもあるのだとか。売掛金制度の廃止は、客だけでなく、従業員を守ることにもつながるでしょう。
ROLANDさんの迅速かつ誠実な対応に、多くの人から反響が上がっています。
・ホスト界を代表するROLANDさんが手本を見せるのが大事だと思う。素晴らしい対応。
・同業者から批判される可能性もあるだろうに、勇気ある決断です。
・無茶な営業をするホストや、生活が回らなくなる客も減るだろうし、どちらも救う素敵な改革だと思う。
『現代ホスト界の帝王』としての立場や、自分の店、従業員、そして足を運んでくれる客を守るために、先陣を切ったROLANDさん。
今後、新宿区らは売掛金制度の自主規制を求め、団体を設立するほか、弁護士を置いた相談窓口を設置予定とのことです。
[文・構成/grape編集部]