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図書館まで…!?過酷な雇用待遇に喘いでいるのは、保育士だけではなかった

By - grape編集部  公開:  更新:

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話題を呼んだ匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね」。保育園に入れなかった、働きたい女性の悲痛な叫びでした。

保育園不足の一つの要因は、保育士不足。その原因は待遇の低さにありました。騒動をきっかけにして、「#保育士やめたの私だ」とハッシュタグをつけ、待遇改善を求める保育士からのTwitterの投稿が相次ぎました。

そして、声を上げたのは保育士だけではありませんでした。それは図書館員。「#図書館やめたの私だ」というハッシュタグをつけ、多くの投稿がされました。

声を上げているのは、非正規雇用の図書館員の人々。彼らが伝える図書館の現状とはどんなものなのでしょうか。

相次ぐ待遇改善を求める声

Twitter上には、非正規雇用者として図書館に勤めていた、もしくは勤めている人たちによる、つらい雇用待遇への怒りともとれる声が投稿されています。

低賃金すぎる…

賃金に合わない職務内容

やる気はあっても、低賃金では生活していけない…。そんな理由から、図書館員を辞めていってしまう人が多いようです。

図書館職員の多くが「非正規雇用」

2013年に文部科学省が行った「社会教育調査」では、非正規雇用者と呼ばれる非常勤職員が、全国の図書館職員数の内訳で最も多く、その割合は全体の半数近くを占めていました。

非正規雇用者の雇用形態は、契約社員としての募集が多数。もしくは自治体と契約している会社から派遣されてくる人がほとんど。

契約期間が邪魔をして、安定して働くことができないのです。

非正規雇用が増える背景には…?

なぜこんなにも非正規雇用者が増えているのか。それには、年々減少傾向にある図書館の経営費の削減が関連しているようです。

減少する経営費

事実、日本図書館協会が公開した2014年度の統計データでは、昔よりも図書館数は増えているにもかかわらず、経営的経費(資料費)が減少しているという結果が出ています。

こうした経費削減のしわ寄せが関係しているようです。

指定管理者制度の導入

また、民間の団体に施設の管理、運営を委託できる制度「指定管理者制度」も、非正規雇用者の増加につながると危惧する人もいます。

「#図書館に育てられたの私だ」

「#図書館やめたの私だ」をきっかけに、初めて図書館員の現状を知った人も多かったようです。改めて図書館の大切さを痛感し、応援するコメントが相次いでいます。

そうしてうまれたのが、ハッシュタグ「#図書館に育てられたの私だ

司書さんに助けられた!

少し考えなおさなければ…

専門的知識があるからこそ

私たちが便利に利用できるのも、ちゃんと図書館への知識がある人たちが内部で支えてくれているからです。

現状回復のためには、利用者の声が一番効く

また、今回ご紹介した図書館員の待遇の現状のように、事実を知ることは状況改善のために大切なことです。しかし、それだけで終わらせずに、社会全体で声をあげ、問題解決に努めていくべきではないでしょうか。

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出典
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