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『恐縮です』の意味とは? 正しい意味や言い換え、英語表現も解説

By - COLLY  公開:  更新:

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『恐縮(きょうしゅく)です』は、主にビジネスシーンでよく使われる言葉です。口頭でもメールなどの文書でも使用されますが、実は、正しく使えていないかもしれません。

この記事では、『恐縮です』の意味や、適切な言い換えなどを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

『恐縮です』の意味とは

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『恐縮です』とは、主に目上の人からの行動や言葉に対して『ありがたい』『光栄である』『申し訳ない』と思う気持ちを表現する言葉です。

『恐縮』とは『恐れ多い』という意味の言葉で、「相手からの厚意がありがたくて申し訳ない」というニュアンスを持っています。

『恐縮です』とは、ややあらたまった場面で感謝やお礼、謝罪を伝える時に用いられる言葉であることを覚えておきましょう。

『恐縮です』は褒められた時に使う言葉?

相手から褒め言葉をもらった時にも、『恐縮です』は使えます。褒められたことに感謝を伝えつつ、「身に余るほどである」「恐れ多くて萎縮するほどである」というような心境を伝える表現です。

『恐縮ですが嬉しいです』とは?

思いがけず身に余る大役をもらった時など、嬉しく思っているが恐縮している気持ちも表現したい時、「恐縮ですが嬉しいです」と用いることもできます。相手への敬意を含めて感謝を述べる表現です。

『恐縮です』の使い方と例文

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『恐縮です』は、上司や先輩など目上の人や、社外の人などかしこまったやり取りをする場面で多く用いられる表現です。主に使用するシーンとしては次の3つが挙げられます。

  • 感謝の気持ちを伝える。
  • 辞退や断りを伝える。
  • 何かを依頼する。

それぞれのシーンでの使い方や例文を見ていきましょう。

感謝の気持ちを伝える場合

『恐縮です』は、「自分にはもったいないほどありがたい」という感謝の気持ちを伝える時に使えます。上司や取引先など目上の人に対して、へりくだった印象を持たせて伝えられる言葉です。

「ありがとうございます」や「感謝申し上げます」よりも、申し訳なさや身に余る思いが込められています。「恐縮でございます」という言い回しも用いられるので、チェックしておきましょう。

  • お忙しい中足を運んでくださり、恐縮です。
  • お褒めの言葉を頂戴し、恐縮でございます。
  • 私どものためにこのような機会を設けてくださり、恐縮です。

辞退や断りを伝える場合

何かを辞退したり、断りを伝えたりする時、申し訳ない気持ちや心苦しい気持ちを含めて『恐縮です』を使用することもあります。前置き表現として『恐縮ですが』という言い回しで使用することが多いでしょう。

  • 恐縮ですが、今回のプロジェクトは辞退させていただきたく存じます。
  • 大変恐縮ではございますが、不参加とさせていただきます。
  • 恐縮ですが、先約がございますので、こちらの件はお断りさせていただきます。

何かを依頼する場合

相手に何かを依頼する場合に、『恐縮ですが』と前置きを挟むことで、低姿勢でお願いをする表現です。相手を思う柔らかい印象になるので、こちらもよく使われる表現といってよいでしょう。

  • 誠に恐縮ですが、こちらの書類をご確認いただけますでしょうか。
  • お忙しいところ恐縮ではございますが、20時までにご回答のほどお願いいたします。
  • こちらの都合で恐縮ですが、飲食はお控えいただけますと幸いです。

『恐縮です』の言い換え表現

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さまざまな用途で使われる『恐縮です』には、言い換え表現もあります。ニュアンスの違いを理解して、適切に使い分けられるようにしましょう。

恐れ入りますが

『恐れ入りますが』は『恐縮ですが』の言い換えとしてよく用いられます。申し訳なさを含みながら、感謝やお願いを伝えることのできる表現です。主に目上の人に対してなどかしこまった場面で使われますが、『恐縮です』よりやや柔らかい印象を持たせて使えます。

  • お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信をお願いいたします。
  • 恐れ入りますが、今一度ご説明いただけますでしょうか。

申し訳ありませんが

辞退や断り、依頼を伝える時の『恐縮です』は、『申し訳ありませんが』と言い換えることもできます。『申し訳ありません』は基本的に謝罪の表現なので、感謝を伝える場面には向いていません。

  • 申し訳ありませんが、この件はキャンセルとさせていただけますでしょうか。
  • 大変申し訳ありませんが、今回は欠席いたします。

僭越ながら

『僭越(せんえつ)ながら』は、「分不相応な立場の自分が、出過ぎた振る舞いをしている」という意味です。主に、相手に対して、自分の行いをへりくだって表現する時に使用されます。

  • 僭越ながら、ここでご挨拶を申し上げます。
  • このままでは事態の悪化が考えられると思い、僭越ながら私の意見を述べさせていただきました。

痛み入ります

『痛み入ります(いたみいります)』は、申し訳なさを含みながらも、深い感謝を述べる時に使用される敬語表現です。相手の厚意が自分にはもったいないほどである、というニュアンスを含んでいます。

やや古風な表現なので、使用するシーンを選ぶかもしれません。

  • お心遣いいただき、誠に痛み入ります。
  • ご高配を賜り、痛み入ります。

あいにくですが

『あいにくですが』とは、『都合の悪いことに』『折り悪く』といった意味の表現です。何かを断る時や、都合の悪いことを伝える時に『残念ですがかなわない』といった意味で使います。ビジネスシーンでも使用できる丁寧な表現です。

  • あいにくですが、こちらの受付は終了いたしました。
  • あいにくですが、来週のイベントには参加できません。

『恐縮です』を使う時の注意点

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『恐縮です』にはいくつか注意すべき点もあります。失礼にならないよう、こちらもおさえておきましょう。

『恐縮です』は多用しない

『恐縮です』は、相手に敬意を持ち自分がへりくだって、感謝や申し訳なさを伝える表現です。さまざまな場面で使えるとはいえ、多用すると真意が伝わりにくくなることもあります。

場面によって、『ありがとうございます』や『申し訳ございません』などのシンプルな表現も使いましょう。

『恐縮に存じます』とは間違った表現

『恐縮に存じます』は、一見丁寧に見えますが誤った使い方であることを覚えておきましょう。『恐縮』という言葉に「ありがたく思う」という意味が含まれているため、『思う』の謙譲語『存じます』を一緒に使うと意味が重複してしまいます。

『恐縮です』は謝罪する時には使わない

『恐縮です』は、申し訳ないという気持ちを表すことはできますが、謝罪として使うには適していません。きちんと謝罪をする場面では「お詫びを申し上げます」「申し訳ございません」などを用いるようにしましょう。

『恐縮です』の英語表現

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『恐縮です』の英語表現の一例を紹介します。

  • 感謝の気持ちを伝える場合
    I appreciate your kindness.
    (ご親切にしていただき恐縮です)
  • 辞退や断りを伝える場合
    I am flattered, but I can’t accept it.
    (恐縮ですが、お受けできかねます)
  • 何かを依頼する場合
    Would you mind if I use this table?
    (恐れ入りますが、こちらのテーブルを使用してもよろしいですか)

『恐縮です』を正しく理解して適切に使おう

『恐縮です』について、意味や例文、言い換え表現などを紹介しました。感謝や依頼など便利に使用できる表現ですが、使用を避ける場面や使う頻度には気をつけましょう。正しく理解して、適切に使えるとよいですね。


[文・構成/grape編集部]

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