UR賃貸とはどんな住宅?メリット、デメリットや入居条件を紹介
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- UR賃貸住宅
礼金や保証人が不要の『UR賃貸住宅』。俳優の吉岡里帆さんと千葉雄大さんが踊るダンスのCMを見て知った人もいるのではないでしょうか。
初期費用を抑えて入居できるメリットが知られている『UR賃貸住宅』ですが、具体的にどのようなメリット、デメリットがあるのか気になっている人は多いかもしれません。
本記事では、『UR賃貸住宅』の特徴や、入居条件を紹介します。
『UR賃貸住宅』とは
※写真はイメージ
『UR賃貸住宅』は、国土交通省が管理する都市再生機構、通称『UR都市機構』が提供する住宅で、さまざまなメリットのある賃貸物件です。特に入居時の初期費用が安いため、不動産の中でも人気の物件として注目されています。
『UR賃貸住宅』は、民間企業が提供する物件とどこが違うのでしょうか。まずはそれぞれの物件の違いについて紹介します。
民間の賃貸住宅との違い
『UR賃貸住宅』と、民間が運営する不動産会社の賃貸住宅との大きな違いは、管理者です。
不動産会社に登録されている賃貸物件の多くは、企業や個人が管理する建物。管理を維持するために敷金礼金や更新費などがかかったり、入居審査の基準があいまいだったりする場合も少なくありません。
『UR賃貸住宅』は国の機関が運営しているため、手続き費用を抑えられるうえに、審査基準が明確化されています。
物件はどこで探せるのか
『UR賃貸住宅』は、UR都市機構の営業センターや『UR賃貸住宅』のウェブサイトから探せるほか、不動産サイトや民間企業が運営する不動産会社の店舗でも探せます。
不動産サイトや不動産会社の店舗で公開されている物件として、UR賃貸住宅が掲載されている場合もありますね。
ペット可物件はあるのか
『UR賃貸住宅』にも、ペットと一緒に暮らせる物件があります。『ペット共生住宅』と呼ばれる物件は、人間だけではなくペットにも配慮した設備が備えられており、一定のルールのもとペットと一緒に暮らせるようです。
不動産会社で公開されている物件と同じように、ペット可の物件は通常の物件より少ないため、ペットを飼育している人は早めに入居申し込みをしたほうがよいでしょう。
UR賃貸の入居条件
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『UR賃貸住宅』は、賃貸物件の入居条件が明確化されています。ウェブサイトには下記のように明記されていました。
一番目の条件である『申込者本人の平均月収額が基準月収額以上』は、8万2500円未満の家賃であれば家賃額の4倍以上の収入があることを意味します。
8万2500円〜20万円未満の家賃であれば33万円以上の収入、20万円以上の家賃であれば40万円以上の収入があるのが条件です。
一人暮らしや高齢者でも入居できるのか
『UR賃貸住宅』は、一人暮らしの人はもちろん、高齢者でも入居が可能です。高齢者や障がいを持っている人でも暮らしやすいように、床の段差を少なくした物件や、手すりを設置した物件なども用意されています。
ほかにも、外国籍の人で在留資格が永住者、外交、公用である場合や、特別永住者、中長期在留者の人なども入居申請が可能です。
UR賃貸のメリット
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初期費用が安く、更新費も不要なのがメリットとして知られているUR賃貸住宅。UR賃貸住宅はほかにも多くのメリットがあるのです。下記では、『UR賃貸住宅』の7つのメリットについて紹介します。
礼金、更新料、仲介手数料がかからない
『UR賃貸住宅』は、初期費用を安く抑えられるのが大きなメリットです。不動産会社に登録されている多くの物件は、貸主に払う礼金や不動産会社への仲介手数料がかかり、契約期間を延ばす時には更新料もかかります。
『UR賃貸住宅』では前述の費用は一切かからないため、入居時の初期費用を格段に安く抑えられるのです。
借りた家や部屋を退去する時に元の状態に戻すための敷金は2か月ぶんかかり、火災保険もほかの不動産会社と同じように契約しなければいけないため注意しましょう。
割引制度があるので子育て家庭や若年層におすすめ
『UR賃貸住宅』には、いくつかの割引制度があります。1つは、18歳未満の子供を持つ家庭に適応される『子育て割』。『子育て割』を使えば、最大20パーセントの家賃を最長9年間割引してもらえます。
ほかにも、契約名義人の年齢が35歳以下の場合、家賃が3年間お得になる『U35割』なども用意されているため、若者世代にもおすすめの物件です。
保証人がいなくてもOK
賃貸物件を借りる時は、契約者が家賃を払えなくなった場合を想定して、契約者の代わりに支払ってくれる保証人を立てるのが一般的です。中には家庭の事情などにより、保証人を見つけるのが難しい人もいるでしょう。
『UR賃貸住宅』は保証人不要のため、収入やほかの入居条件に当てはまっていれば、保証人を立てるのが難しい人でも借りられるのが特徴です。保証人がいない人にも適していますね。
室内はリフォームされていてきれい
『UR賃貸住宅』は、室内をリフォームした物件が多くあります。古くなった箇所を新調するだけではなく、和室だった部屋を洋室にしたり、キッチンやお風呂を最近のデザインに変更したりしている物件も。
『無印良品』や『IKEA』などの企業とコラボレーションもしており、デザインやインテリアにこだわっている物件もあるようです。
広い部屋が多い
生活をするうえで部屋の広さは重要です。「内見した時は気にならなかったけれど、実際に引っ越して家具を置いてみたら思った以上に部屋が狭くなってしまった」なんて経験がある人もいるかもしれません。
『UR賃貸住宅』はリノベーションしている部屋も多いため、ほかの企業や個人が提供する物件と床面積が同じでも、壁を取り払っていて広々と使える傾向にあります。
UR賃貸間で引っ越す時は敷金が軽減できる場合も
すでに『UR賃貸住宅』を借りている人も、入居条件に当てはまっていれば、ほかの『UR賃貸住宅』に移り住めます。UR賃貸間で引っ越す場合、前の物件で払った敷金を、次に借りる物件の敷金に充てられるのが特徴です。
地方なら家賃が安い物件もある
『UR賃貸住宅』はリノベーションされている物件が多く、物件の維持に手間がかけられているため、「家賃が高そう」と思っている人もいるのではないでしょうか。
確かに都心では駅近の物件も少なくないため、家賃の相場を見ると高めの傾向にあります。地方であれば安い物件もあり、年齢や家庭環境によって割引制度も使えるため、不動産会社で探した物件より家賃が安くなる場合もあるようです。
UR賃貸のデメリット
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上記ではメリットを紹介しましたが、デメリットにはどのような例があるのでしょうか。
『UR賃貸住宅』への引っ越しを考えている人は、デメリットにも目を向けて、自分の生活スタイルに合っているのか照らし合わせてみてください。
入居審査が厳しい
メリットの多い『UR賃貸住宅』ですが、そのぶん入居審査も厳しい傾向にあります。入居審査で厳しい点の1つが収入の額。入居条件には『平均月収額が基準月収額以上あること』と記載されています。
もしも月額6万円の物件を借りたい場合には、月に24万円以上の収入がなければ審査に通りません。緩和措置はあるものの、1年ぶんの家賃を先払いするなど緩和措置の条件も厳しい傾向にあるため、予算に余裕がない人には厳しいでしょう。
都心は家賃が高めの傾向
『UR賃貸住宅』の物件は、駅近であったり、スーパーが近かったりするなど、生活に必要な環境が整っている傾向にあります。以上の点から、不動産会社で借りる物件よりも家賃が高い傾向にあるようです。
設備が古い、ない場合がある
古くなった『UR賃貸住宅』の物件はリノベーションされている場合が多いですが、リノベーションを行っていない物件もあります。昭和時代前半に立てられた物件では、建物の構造上、エレベーターを新たに設置するのが難しいデメリットもあるようです。
外観が古い
『UR賃貸住宅』の物件の中には、昭和時代に建てられた物件もあります。外装デザインが古かったり、老朽化したりしている外観も少なくありません。
リノベーションされた室内の写真だけを見て物件を決めてしまうと、「おしゃれな家に住みたかったのにイメージと違う」ということになりかねないので気を付けましょう。
先着順のため部屋が埋まりやすい
入居申し込みは先着順のため、条件のよい物件から埋まっていきます。引っ越し予定日ぎりぎりになってから探し始めてしまうと、自分の条件に合った物件が見つからない可能性もあるため、注意しましょう。
UR賃貸によくないイメージを持っている人もいる
ウェブサイトやSNSで『UR賃貸住宅』について検索すると、まれに「UR賃貸に住むのは恥ずかしい」「UR賃貸はちょっと」などの意見を見かけます。
『UR賃貸住宅』は外観の古い建物が少なくないため、前述したイメージを持っている人もいるようです。
実際はきちんとした入居審査を通過した人が住める物件のため、むしろ治安はよい傾向にあるでしょう。『UR賃貸住宅』に住んだ経験がある人の意見でも「UR賃貸住宅は住みやすい」などの感想が見られます。
ライフスタイルに合わせてUR賃貸も考えてみよう!
UR都市機構が提供する『UR賃貸住宅』は、初期費用を抑えられるうえに更新料や保証人が不要など、さまざまなメリットあります。
古い外観の建物が多い点や、入居審査で収入額を提示しないといけないデメリットもありますが、室内はきれいでリノベーションされている物件が多いため、住み心地のよい生活を送れるでしょう。
一人暮らしの人や高齢者でも入居審査を受けられるので、『UR賃貸住宅』が気になっている人はウェブサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年6月16日時点の情報を元にしています。入居条件や割引制度は随時変更される場合があるためご注意ください。
[文・構成/grape編集部]