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実は曖昧?『オーガニック』の意味とは? 基準や意味を紹介

By - COLLY  公開:  更新:

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※写真はイメージ

スーパーや化粧品売り場、衣料品売り場などいろいろな場所で見かけるオーガニックという言葉。実は身体や地球に優しいだけではないのです。

この記事ではオーガニックの基準や意味を紹介していきます。ぜひ、お買いものをする時の参考にしてみてください。

オーガニックとは

ミニトマトの画像

※写真はイメージ

オーガニックとは一般的に農薬や化学肥料に頼らずに、土壌の力や自然の力を生かした方法で作られた作物をいいます。英語の『organic』が元となった言葉です。

有機農業の普及活動を行っている国際有機農業運動連盟(IFOAM)はオーガニックの原則に『健康』『生態系』『公正』『配慮』を掲げています。

この4原則の意味を知ると、オーガニック商品を選ぶことのメリットや効果について知ることができますね。

『健康』はオーガニック商品を食べたり身につけたりする消費者だけではなく、作り手側の生産者、作物を育てる土壌、家畜などオーガニック商品に関わるすべてのものや人環境までも健康であることを指します。

『生態系』は森を破壊せず、農薬や化学肥料を使用しないことで生態系を守ること。『公正』とは、オーガニック商品を作って販売し消費するまでに関わるすべての人々に適正な賃金が支払われることです。

『配慮』は次世代への配慮です。地球の環境を守り私たちの健康も守ることを未来のために持続していくことを指しています。

オーガニック商品は生産から消費まですべての工程で環境に配慮しそれを持続していけることを証明されたものになるのです。

オーガニックの基準を知ろう

レタスの苗と手の画像

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一般的な人が見て分かるオーガニックの基準は認証マークがあるかどうかです。日本では有機JASマークという太陽と雲と植物をイメージしたマークが使われています。

1999年のJAS法が改正され、有機農産物と有機農産物加工食品のJAS規格が定められました。

JAS規格の基準に基づいて生産されたもののみが『オーガニック』や『有機』と表示できるようになったのです。食品に関しては有機JASマークを確認することでオーガニック商品か確かめることができます。

化粧品や繊維などの素材は日本では国が定めたオーガニックの基準がまだありません。メーカー独自に定めたものや海外のメーカーであれば『GOTS認証』や『COSMOS認証』など認証機関の基準をクリアしたものを選ぶとよいでしょう。

オーガニックと間違えやすい言葉たち

花と蜂【真上から】の画像

※写真はイメージ

オーガニックと同じようになんとなく人にも地球にも優しいイメージのある言葉が存在しています。サステナブルやボタニカルなどよく耳にする言葉ですね。

人にも地球にも優しい部分もありますが、実は基準があることや、別の意味ということもあるので一緒に確認していきましょう。

サステナブル

サステナブルは『持続可能な』という意味の形容詞。人間も含めた動物や地球の環境を配慮しながら継続可能な社会実現を目指す動きが世界中で高まり広がっていった言葉です。

オーガニックと同じくらいに今では目や耳にする言葉ですね。2015年に国連総会で採択された世界共通の目標『SDGs』は『Sustainable Development Goals』の略称です。

この中にサステナブルという言葉が入っていることで一気に世の中に広まっていきました。日本語では持続可能な開発目標と記されています。

エシカル

エシカルとは『道徳・倫理』という意味の形容詞です。日本では『エシカル消費』という言葉で広まっていきました。『エシカル消費』とは環境に配慮されたものを購入するという意味です。

ボタニカル

化粧品のコーナーでボタニカルと書いてある商品をよく見かけますね。ボタニカルとは『植物由来の』という意味になります。1つでも植物由来のものが入っていればボタニカルといえます。オーガニックのように基準をクリアして表記しているものではありません。

有機

有機はオーガニックと同じ意味です。日本の有機農産物と有機農産物加工食品のJAS規格は有機農産物、有機加工食品、有機畜産物、有機飼料の4種類を対象としたものになります。有機JASマークが目印です。

無農薬

もしかしたら『無農薬=オーガニック』と思ってしまう人もいるかもしれません。無農薬は農薬を使用せずに作ったものをいいます。誤解を招きやすい言葉なので農林水産省のガイドラインで使用禁止です。

身近なオーガニック商品

ナチュラルコスメのイメージの画像

※写真はイメージ

SDGs活動が広まりオーガニックにも注目が集まるようになってきました。身近にもオーガニックやサステナブルと書いてある商品も増えてきましたね。SDGsや環境や人権の問題に興味を持つ人が増えてきたのでしょう。

食品

食品売り場で有機JASマークを探してみましょう。意外といつも買っているものについているかもしれません。食品は有機JASマークを目印に見つけられるので安心ですね。

オーガニックの食品は高いイメージがあるかもしれません。人権や環境に配慮し公正なお金の動きがあった結果、高く感じる値段になってしまうこともあります。

コスメ

日本では食品以外はオーガニックの基準がありません。オーガニック原料を使った化粧品はオーガニックコスメとして販売されています。明確な基準がないため、少しでもオーガニック原料の素材が入っていればオーガニックコスメとして販売されるのです。

オーガニックを重視するのであれば海外の認証や商品の原料を自分で調べて確認することが大切です。

コットン

オーガニックコットンとはオーガニックの基準をクリアした綿花を使用したコットンです。エシカル消費なファッションで注目されています。

オーガニックを選ぶメリット

野菜と笑顔の若い女性の画像

※写真はイメージ

食品しか基準がないことや少し高価な感じがするオーガニックですが、選ぶメリットはたくさんあります。オーガニックを意識してエシカル消費することで健康にも未来にもつながっていきますね。お買いものをする時の参考にしてみてください。

安全性

オーガニック食品は日本の有機JAS規格の基準をクリアしなくてはいけません。下記のような基準をクリアしてようやくオーガニック食品として認定されます。

  • 2年以上化学的に合成された肥料および農薬を使用しない。
  • 遺伝子組換え技術(種や苗など)を使用しない。
  • 基準を満たした原料を使用する。

生産に関わる業者は登録認証機関の検査を受けなければいけません。

自然な味

オーガニックの食品は自然な環境で生産されるため本来の味や香りを感じることができます。食品本来の味を生かして味付けを控えめにしていけば健康にもつながりますね。生産する食品は旬のものが多いため栄養価も期待できます。

生産者

オーガニック商品を選ぶことでオーガニックの原則を守ることになります。生産者の健康や賃金、環境を守ることになり継続可能な環境につながっていくのです。

環境

オーガニックの基準は人間を含めた動物や植物の環境を守るために厳しいものとなっています。持続可能な世界を目指していくには環境に配慮して生産と消費をしていかなければなりません。

オーガニックを選ぶことによって普段の生活の中でSDGsの活動をすることができます。

オーガニックを生活に取り入れてみよう! 

なんとなくのオーガニックのイメージがガラッと変わりましたね。SDGs活動するつもりでオーガニック食品を購入するのもいいでしょう。オーガニックの食品はほかの食品に比べて価格が高い傾向にあります。

「地球のために」と、すべてをオーガニックにこだわるのではなく、自分のできる範囲からオーガニックや原料などに注目してSDGsにつなげてみましょう。買いものをする時はぜひ有機JASマークや原料もチェックしてみてください。


[文・構成/grape編集部]

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