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「ものは考えよう」物事の一面だけを見るのではなく、違う方向から見てみる

By - 吉元 由美  公開:  更新:

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窓の外を見る女性の写真

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

ポジティブのスイッチ〜「ものは考えよう」

いま、とてもハードルの高いプロジェクトに携わっています。ひとつ超えると、次のハードルはさらに高い……。

ゴールはまだまだ先に。ちょっと凹んでしまったミーティングの帰り道、西の空に大きなゴジラみたいな雲!左向きに大きく口を開け、ガオーッと叫んでいるような。

目のような窪み、歯や、舌らしきシルエットも。思わず写真を撮りました。

スマホで空を撮影する写真

仕事のことを悶々と考えながら歩いていたのですが、この大迫力のゴジラ雲を見たとき、なぜか「いい事しか起こらない」と思ったのです。

そうだ、ハードルがいくつもあることはいい流れなのだ。それは作品のクオリティがどんどん上がっていくこと。どんなハードルがあろうとも、ハイ・クオリティな作品に仕上げるのがプロフェッショナルの証。

このような機会を与えられたことはとても幸運なことなのだ! そんな思いが湧き上がってきます。ゴジラ雲が、見事にポジティブのスイッチを押してくれたのでした。

花を後ろ手で持つ女性の写真

 「ものは考えよう」という言葉があります。物事の捉え方によって、次の流れが決まる。困難なことが起こったとき、それをダメージとするのか、知恵を出すのか。そこに「お試し」があるように思います。

娘が小学生のときのこと。ピアノの発表会の2週間前に、まだ全然曲が仕上がっていなかったことがありました。熱心に練習しないのですから当然です。

そんなある日、レッスンから帰ると娘が困ったような顔をして言いました。

「先生に『ピンチだね』って言われた」

(先生、ナイスです!)

「よかったね」

私の返事に、娘は怪訝な顔をして「なんで?」と。

「ピンチだってわかったら、ピンチを脱出しようと思うでしょ。教えてもらえてよかったね」

それから娘は猛練習をし、発表会ではとてもいい演奏ができました。

ピアノと花の写真

30代の頃、私にはオレンジ大の子宮筋腫がありました。主治医からは妊娠はむずかしいと言われていたのですが、幸運なことに授かったのです。

しかし、果たして妊娠を続けていけるかどうか。そんな状態を主治医はこのように表現しました。

「例えるなら、アルプスの険しい山の中のわずかな場所に着陸したようなものです」

この主治医の言葉をピンチと捉えるのか、ラッキーと捉えるのか。

「それって、不幸中の幸いということですか?」

先のことはわからない。案じても仕方がない。主治医の言葉は『稀に見る幸運』を称えているようにしか思えませんでした。

積みあがったブロックの写真

「ものは考えよう」です。物事の一面だけを見るのではなく、違う方向から見てみると、ポジティブな方向が示されます。

スポーツでもゲームでも、何度もピンチは訪れるもの。そこをどう攻略するかが醍醐味であるように、ピンチはより成長するためのスイッチ。あのゴジラ雲の迫力を、ハードルを超えるパワーに今日も集中します!

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※記事中の写真はすべてイメージ


[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
吉元由美オフィシャルサイト
吉元由美Facebookページ
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