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『拘泥』の読み方は?使い方や対義語も紹介!

By - COLLY  公開:  更新:

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みなさんは『拘泥』という言葉を知っていますか。普段あまり見慣れない言葉なので、読み方や意味を知らない人は多いかもしれません。本記事では、『拘泥』の読み方や意味、使い方を分かりやすく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

『拘泥』とは?

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『拘泥』の詳細について学んでいきましょう。

『拘泥』の読み方と意味

『拘泥』は『こうでい』と読みます。『句』の文字が入っているので『くでい』と読んでしまう人もいますが、正しくは『こうでい』なので間違って読まないように注意しましょう。

『拘泥』の意味は『必要以上に気にすること』『固執すること』などがあり、どちらかといえばネガティブな印象を持つ言葉です。こだわりすぎて周りが見えない状況などを指す場合もあります。

『拘泥』は『拘』と『泥』からなる言葉ですね。『拘』は訓読みだと『こだわる』と読み、『1つのことに囚われてこだわる』意味を持つ文字です。

『泥』の字から一般的にイメージされるのは、水分の含んだ土を指す『泥』としての意味かもしれませんが、訓読みの『なずむ』は『ある対象を気にしてしまい、心から忘れられないこと』を指します。

『拘泥』の熟語では、後者の意味が採用されていますね。

『必要以上に気にすること』の意味を持つ『拘』と、『ある対象を気にして心が離れない』意味を持つ『泥』。似た意味の漢字を組み合わせてできたのが、『拘泥』です。

『拘泥』の類語

拘泥の類語には『固執』『執着』『頓着(とんちゃく)』などがあります。それぞれの意味を見ていきましょう。

『固執』は『自分の考えや意見を主張して譲らない』様子を指す言葉です。固執は『固い』の言葉が含まれるように、意思が固くほかの人の意見に左右されない様子を想像できるでしょう。

固執は『自分の意見を主張する』という意味が含まれるように、あくまでも自分の考えは曲げないさまを指す言葉なので、他人にいわれた言葉や他人の言動に使う言葉ではない点に注意が必要です。

『執着』は『ある事柄に囚われて離れられないこと』、『ある物事に強く惹かれてどうしても忘れられないさま』などの意味を持ちます。お金に執着する、恋人への執着心が強いなど、ネガティブな意味で使われる場合が多い言葉です。

頓着は、『深く気にかけ、こだわること』などの意味を持つ言葉。

『頓』の漢字には『その場に残る』という意味が、『着』の漢字には『ぴったりとついて離れない』などの意味があるので、似た意味を持つ2つの漢字を組み合わせて『頓着』の熟語が生まれました。

2つの漢字の意味をそのまま組み合わせると、その場にとどまり離れない意味になるので、頓着がどのような言葉なのか想像できるでしょう。

『拘泥』の対義語

続いて、『拘泥』の対義語をご紹介します。拘泥の対義語は『無頓着』や『達観』、『没却(ぼっきゃく)』などがありますね。それぞれの意味を解説していきます。

『無頓着』は、上の章でもご紹介した『頓着』を否定する『無』がついてできた言葉です。頓着の意味を否定するため、『物事にこだわらない』『小さいことは気にしない』などの意味を表します。

日常的によく使う例だと、服装や自分の見た目を気にしない人を『容姿に無頓着な人』という表現が挙げられるでしょう。

『達観』は『広い視野で物事全体を見渡すこと』を表します。小さいことにこだわったり、細かく気にしたりするさまを表す『拘泥』と反対の意味を持つ言葉です。

『彼は人生を達観している』などと表現する場合もありますが、壮大な人生を大きくとらえて、その間に起きるささいなことは気にしないさまを表します。

『没却』はなかなか普段の生活の中で使う機会がない言葉なので、意味を知らない人も多いでしょう。『没却』は『無視する』、『念頭に置かない』などを表現する言葉です。

「過去の損失については没却し、改善策を練ろう」などの使い方をし、何か1つに囚われるのではなく、小さなことは気にしない考えや気持ちを表現する時に適した言葉でしょう。

『無頓着』も『達観』も『没却』も、どれも『気にしない』『こだわらない』などの意味を持ち、ある事柄ばかりを気にしてしまう『拘泥』と対照的な位置にある言葉です。

『拘泥』を使った例文

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普段見慣れず、聞きなれない『拘泥』ですが、直接的すぎない表現が好まれるビジネスシーンにおいては知っておくと役に立つ言葉なので、ぜひ例文を用いて使い方も学んでみましょう。

【例文】

  • 彼はどのような時も会社のルールに拘泥するので柔軟性がない。
  • 一つひとつの失敗に拘泥して落ち込んでばかりでは、前に進めない。
  • トラブル続きのプロジェクトを進めることに対して、異様なまでに拘泥している彼には何か秘密があるのだろう。

拘泥には『些事(さじ)に拘泥しない』という使い方があります。『些事に拘泥しない』は、ささいなことを気にしないという意味です。『些事に拘泥しない』を使った例文もご紹介します。

【例文】

  • 彼女はいつだって些事に拘泥せず、おおらかで広い心で部下をサポートしている。
  • 私は考えすぎる性格なので、些事に拘泥しないように生きていきたい。
  • 我々のリーダーは些事に拘泥しない性格なので、神経質で細かい部分まで気を配るサブリーダーと相性がよい。

拘泥はビジネスシーンやかしこまったシーンで使える表現ですが、基本的にはネガティブな意味を表すので、頻繁に使うのは避けたほうが無難であると覚えておくと安心でしょう。

『拘泥』の英語表現と英語での例文

拘泥は英語でも表現できます。英語で拘泥を表現したい場合は『stick to(~にこだわる)』『stickler(~にうるさい、〜にうるさい人)』などが使えますよ。それぞれの表現をご紹介します。

【例文】

  • She sticks to traditional methods because she believes they are the best.
  • (彼女は伝統的な方法にこだわっていて、最善だと信じている)

  • He sticks to his way of doing things, no matter what people say.
  • (彼は人が何をいっても、自分のやり方にこだわる)

  • My boss is a stickler for details, so every report needs to be perfect.
  • (私の上司は細部にこだわる人なので、すべての報告書は完璧でなければならない)

  • He’s a stickler for following the rules, even when it seems unnecessary.
  • (彼はルールを守るのにこだわる人で、たとえ不必要に見える時でもそうします)

『拘泥』を正しく使おう

日常的に頻繁に使う機会は少ない『拘泥』ですが、教養として意味や使い方を知っておくと役に立ちます。読み方や意味を適切に知り、コミュニケーションの時の語彙を増やしていきましょう。


[文・構成/grape編集部]

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