『マイニャンバー』に登録すると…? 担当者に話を聞いてみた!
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・『マイニャンバー制度』ってなんだろう。とっても気になる!
・ネーミングセンスがいいな。声に出して、いいたくなる言葉。
『マイニャンバー』って、私の聞き間違いではなく、本当にあるの?
・一体、どんな制度なのだ…。
2025年1月、X上でトレンド入りをしたワード、『マイニャンバー制度』。
『マイナンバー制度』であれば、耳にしたことがあるでしょう。国民一人ひとりに番号が通知され、個人情報の確認に使用される制度です。
では、『マイニャンバー制度』とはどのようなものでしょうか。ネット上では「架空の制度かな」と思った人もいるようでした。
しかし、この制度は、群馬県大泉町で開始される『実在する制度』なのです。
そこで、大泉町役場に詳しい話をうかがいました。
大泉町で始まる、愛猫の登録制度『マイニャンバー制度』って?
2024年10月1日より、条例が改正された群馬県では、『飼い猫の室内飼育が努力義務化』されました。
そこで、大泉町が町内在住者に対して開始するのが、愛猫の登録制度である『マイニャンバー制度』。『猫の日』である、2025年2月22日に始まります。
登録制度を設けることで『飼い猫の室内飼育』を推進し、愛猫の飼育環境や、町民の生活環境の向上を図るのが目的です。
登録とともに、適正飼育宣言『愛猫へのお約束』宣言書に署名した飼い主には、愛猫の写真を加工した缶バッジ『マイニャンバッジ』が交付されるのだとか!
登録する際の費用は、無料となります。
マイニャンバッジのイメージ画像
登録する内容は?
同町に対して、飼い主が登録をする内容は、以下です。
【申請者(飼い主)について】
・住所
・氏名
・電話番号
【愛猫について】
・名前
・種類
・年齢
・性別
・避妊手術の有無
・特徴(毛の長さ、毛の色、尾の長さ)
飼い主の情報に加え、毛の色といった愛猫の特徴や、『避妊手術の有無』を登録します。
登録するとどうなるの?
登録した場合、どのようなメリットが考えられるのでしょうか。
担当者からは、このような回答がありました。
・愛猫が迷子になった際、登録情報を活用して、捜索や情報提供を迅速に行える。
・マイニャンバッジを入手できる。
・室内飼育の実践により、屋外での予期せぬ事故や、糞尿加害などのトラブルから、愛猫のみならず飼い主自身を守ることができる。
ちなみに、町役場に届く、猫に関する苦情は、年間で約10~15件ほど。
『マイニャンバー制度』によって、愛猫に対する責任や意識の向上、不適切な飼育の防止、野良猫の繁殖防止などが叶えば、苦情の減少が期待でき、行政側にとってもプラスになる可能性があるといいます。
『マイニャンバー制度』で期待することは?
『マイニャンバー制度』の開始によって、何を期待するか。担当者からコメントをいただきました。
制度を通して、飼い猫の室内飼育を推進し、責任を持って愛猫を飼育する意識を広めたいです。
それによって、飼い主と飼い猫の幸福度や動物愛護意識が高まるとともに、猫と暮らす人、暮らしていない人の双方にとって、住みよい町となることを期待しています。
※写真はイメージ
とてもかわいらしい名前の『マイニャンバー制度』。
猫たちの安全だけでなく、町に住む飼い主や、猫と暮らしていない住民にとっても、心地いい生活環境となるよう、願いが込められている制度でした。
[文・構成/grape編集部]