「これ以上、黙っていられない」 マイケル・ジョーダン 警察官の黒人への暴力に沈黙を破る
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バスケットボールのスーパースター『マイケル・ジョーダン』が、アメリカで起きた一連の警官による黒人射殺事件について、沈黙を破りコメントを発表しました。
ジョーダンは今まで、「自らが社会に影響力を持っている人間であると自覚している」とした上で、社会問題などについて言及することを控えていました。
しかし相次ぐ黒人と警察官の凄惨な事件と、無くならない差別問題に「もうこれ以上黙っていられない」と、自身も改善のために活動していく決意を表明。
以下はジョーダンが、人種問題とスポーツをテーマにした情報サイト『The Undefeated』に送った手紙から抜粋、翻訳したものです。
もうこれ以上黙っていられない
誇りをもつ1人のアメリカ人として、無意味な暴力によって父を亡くした1人の父親として、そして黒人男性として、私は警察によるアフリカ系アメリカ人の死に深い不安と、臆病さや憎悪から生まれる事件に怒りを持っている。
同じ苦しみを味わったことがある人間として、私も愛する人を亡くした家族たちと共に悲しんでいる。
私は、人種やバックグラウンドがどうであっても、他人を尊敬し、愛することを教えてくれた両親に育てられた。だからこそ最近増えている差別的な事件や、人種間の緊迫状態を見て、悲しみと挫折を感じている。
私はアメリカはそんなことをするような国ではないと信じている。だからこそ、もう黙っていることはできない。
提供:産経新聞社
私たちは有色人種の人たちが平等で、公平な扱いを受けられるようにするために解決策を探さなければいけない。
さらに、自分たちの命を危険にさらし、私たちを守ってくれている警察官が敬意を持たれるようにしなければいけない。
この30年間、私は私の家族を全力で守ろうとしてくれる警察官を間近で見てきた。彼らの労務や犠牲に対して、最大の敬意を払っている。
しかし、多くの有色人種の人と警察官の関係は、私が経験してきたものとは違うということもわかっている。
だからこそ私は声を上げ、アメリカ人全員が一つとなり、平和的な会話や教育によって確実な変化を遂げられるようにしなければいけない。
私たちは世界一の国アメリカに住んでいる。現在直面している問題は、一夜で発生したわけでもなく、明日解決することでもない。
でも全員が一丸になって努力をすれば、互いの理解を深めて今よりも平和な世界を築き上げることができるのではないか。
ジョーダンは警察官と黒人の関係改善のための2つの団体に100万ドルずつ寄付。「これだけでは問題の解決にはならないが、少しでも良い方向に向かっていくために」としています。
いまだ根強いアメリカの人種差別の闇。
社会的に大きな影響力のあるバスケットボールのスーパースターが、この闇に一筋の光を射してくれることを願わずにはいられません。
翻訳:grape