さつまいもを食べたら苦い!腐っている時との見分け方や対処法とは?
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「蒸したさつまいもが、なぜか苦い」
「この苦いさつまいも、食べても大丈夫なのかな?」
さつまいもを食べて苦かった時、不安になる人は多いでしょう。結論からいうと、ほとんどのケースで心配はいらないようです。
ただし、さつまいもの状態によっては、食べるべきではない場合があります。
本記事では、さつまいもが苦くなる原因や腐っている状態との区別方法、苦いさつまいもへの対処法などについてご紹介します。苦味の正体を知ることで、安心してさつまいもを楽しんでいただけるはずです。
苦いさつまいもは食べてもあまり問題ないとされている
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さつまいもが苦いことに問題はあまりないと考えられています。
さつまいもが苦くなる原因の1つとして、『クロロゲン酸』が挙げられるでしょう。
クロロゲン酸はさつまいもに含まれるポリフェノールの一種で、加熱すると灰汁(あく)が発生し、渋みや苦みの原因になる場合があると考えられています。
さつまいもを蒸すと苦く感じることがある原因も、灰汁が生じたことによる渋みや苦みによるものでしょう。クロロゲン酸は渋みや苦みを生じさせるだけでなく、抗酸化作用が期待されています。
このことから、苦みが特別強いわけではなく、ほかに異臭や見た目がおかしいなどの異常も見られないさつまいもであれば、問題はないでしょう。
酸っぱくて舌がピリピリするのは大丈夫?
さつまいもを食べた時に、苦さだけでなく、酸っぱかったり舌がピリピリしたりするようなことがあるかもしれません。そうした違和感がある場合は、まず食べるのをいったんやめて、さつまいもの状態を確認するのがおすすめです。
もし、見た目に異常がないのにピリピリや酸っぱさを感じるなら、それもさつまいもの皮に含まれるクロロゲン酸という成分が原因かもしれません。
クロロゲン酸は加熱することで、酸味のある『キナ酸』という成分に変化します。そのため、皮の近くを食べると酸っぱく感じることがあるようです。
この成分は身体に害はないとされているので、安心してください。
ただし、腐ったさつまいもでも舌がピリピリすることがあります。見た目に明らかな異常がある場合は食べないほうが安全です。腐ったさつまいもの見分け方については、後ほど解説します。
海外で食べるさつまいもが苦い場合は虫の可能性も
海外でさつまいもを食べた時に苦く感じる場合は、虫が原因の可能性もあるので、慎重に判断する必要があるでしょう。
植物検疫所によると、もし『イモゾウムシ』『アリモドキゾウムシ』という害虫がさつまいもに産卵すると、卵から生まれた幼虫が実の内部に向かって食べ進めていくそうです。
すると、さつまいもの表皮部分にくぼみやしわができ、黒っぽく変色していきます。
また、さつまいもの内部に幼虫が食べた部分に沿って空洞ができる点も特徴です。こうなると、さつまいもは臭いや苦みにより食べられません。
該当する害虫はアメリカや中南米地域などに分布しています。日本では検疫や規制で防いでいますが、一部離島などでは確認されているそうです。
もし海外でさつまいもを食べる機会がある時は、状態をよく確認して食べるようにしましょう。強い苦みや臭いがある場合は、害虫が食べているかもしれません。
さつまいもが腐っているか否かの見極め方
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さつまいもが苦いだけでなく、ほかにも異常がある時は腐っている可能性も考えましょう。
ここでは、腐っているかいないかを見極めるポイントを解説するので、悩んだ時の参考にしてみてください。
臭い
さつまいの臭いが酸っぱかったり、腐敗臭やカビの臭いを感じたりした場合は、腐っている可能性があります。
基本的に、異臭を感じるさつまいもは食べないほうがよいでしょう。
見た目
まず、さつまいもに黒い斑点やふわふわしたものが生じた時は、食べないようにします。黒カビが生えている可能性があるためです。
カビのついた状態のさつまいもを食べると、食中毒のリスクがあります。
また、外から見て分からなくても、さつまいもを切った時に実が黒かったり黒い斑点が出ていたりする時も、食べないほうがよいそうです。
この症状は『低温障がい』と呼ばれ、品質の劣化、また栄養価の損失などが起こっている可能性があると考えられています。
また、低温障がいは10~15℃以下の環境でさつまいもを保存すると起きる可能性があるといわれている障がいです。
さつまいもは冷蔵庫を避け室温で保存するとよいでしょう。
苦いさつまいもへの対処法
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さつまいもの苦み成分であるクロロゲン酸は、さつまいもの皮付近や表面に多く含まれているといわれています。
そのため、皮を少し厚めにむくとよいそうです。
また、灰汁抜きもするとよいでしょう。灰汁抜きは、苦みをおさえる効果が期待できるとされています。
灰汁抜きは、食べやすい大きさに切ったさつまいもをボウルなどに入れ、水に10〜15分程度浸けるとよいそうです。
さつまいもが苦いだけなら問題ない可能性がある
さつまいもに異臭を始めとする異常がなく、少し苦いなどの状態の時は、クロロゲン酸による影響があると考えられています。
クロロゲン酸自体は食べても問題ないとされているので、ほかに異常がなければ食べてもよいでしょう。
ただし、腐敗している時のチェックポイントに該当する場合は、食べずに処分をおすすめします。
なお、苦いさつまいもは、皮をむいて灰汁抜きをすると苦みがやわらぐことがあるそうです。
さつまいもの苦みが気になる時は、異臭やカビなどの異常がなければ実践してみるのもよいでしょう。
※この記事は、一部植物検疫所のウェブサイトを参照しています。
[文・構成/grape編集部]