米粉は片栗粉の代用になる?使える場面とほかの代用品を解説
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料理の際、片栗粉が必要なのに切らしていたという経験がある人もいるでしょう。
片栗粉は揚げ物の衣やとろみづけなど幅広く使えるため、ないと不便に感じますよね。しかし、実は米粉のような家庭にあるほかの食材で代用できるのです。
それぞれの代用食材には食感や仕上がりの特徴があり、用途に合わせて使い分けることで、片栗粉がなくてもおいしい料理を作れるでしょう。
本記事では、米粉を中心に片栗粉の代わりに使える食材と、活用方法をまとめました。
片栗粉の代わりに米粉が使えるのか、ほかにも代わりになる食材はあるのか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
片栗粉の代用として米粉は使える?
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片栗粉がない代わりに、米粉なら家にあるという人もいるかもしれません。
実は、米粉は片栗粉の代わりに使えるのです。米粉は揚げ物の衣やとろみづけにも使えるため、片栗粉が手元にない時の便利な代用品になります。
ここでは、衣やとろみづけの時にどのように米粉が使えるのか見ていきましょう。
衣として使える
米粉は片栗粉と同様に、揚げ物の衣に使えます。
片栗粉の衣は軽い歯ごたえが特徴ですが、米粉を使うとよりサクッとした仕上がりになるそうです。特に粒子の細かい米粉を選ぶと、油切れがよく軽い食感を楽しめるといわれています。
米粉は油の吸収率が小麦粉よりも低いといわれているため、から揚げや天ぷらにすると冷めてもサクサク感が残り、胃もたれしにくいのも魅力のようです。
また、薄づきで仕上がるため、食材の味を引き立て、鶏肉や野菜本来のおいしさを感じやすいのもメリットといえるでしょう。
とろみづけとして使える
料理にとろみをつけたい時、片栗粉を使うケースは多いですよね。実は、片栗粉がなくても米粉があれば、とろみをつけられるのです。
ただし、片栗粉でとろみをつけた場合は透明感が出ますが、米粉を使うと白く濁った柔らかなとろみになるとされています。
そのため、スープやシチュー、麻婆豆腐など色の濃い料理には違和感なく使えますが、透明感のあるあんかけ料理など、見た目を重視する料理は不向きかもしれません。
使い方は水と1対1の割合で溶いてから料理に加えるのが基本で、少しずつ入れて加熱しながらとろみの濃さを調整するのがコツのようです。片栗粉と比べると、米粉のほうがとろみが緩やかにつくため、様子を見ながら量を増やすとよいでしょう。
また、米粉はダマになりにくく扱いやすいという特徴もあります。適量を守れば、優しいとろみがついて調理しやすく、家庭料理でも使いやすい代用品といえるでしょう。
米粉以外に片栗粉の代用になるもの4選
片栗粉も米粉も家にないという人もいるかもしれません。
そんな時は、別の食材で代用することが可能です。代用品をうまく取り入れることで、揚げ物の衣や料理のとろみづけ、つなぎを問題なく仕上げられるでしょう。
ここでは、片栗粉の代わりになる『小麦粉』『コーンスターチ』『くず粉』『おからパウダー』の4つをまとめました。
1.小麦粉
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小麦粉は片栗粉の代用品として、揚げ物の衣にも、ハンバーグや餃子のような肉ダネのつなぎにも適しているとされています。幅広く利用できるのは嬉しいポイントですよね。
衣として使う場合は、片栗粉よりもしっかりと食材に密着し、揚げると香ばしいきつね色に仕上がるようです。揚げたてはカリッとした歯ざわりですが、時間が経つと水分を含んでしっとりしやすく、やや重めの食感になるとされています。
ただし、グルテンの膜が旨味を閉じ込めると考えられているため、中はジューシーさを保ちやすい利点もあるようです。
一方、つなぎとして使う時は、肉や野菜の具材をしっかりまとめて崩れにくくする働きをするといわれています。片栗粉よりも粘着性が強いため、弾力が出やすいのが特徴のようです。
しかし、混ぜすぎるとグルテンの働きで硬さが増す点には注意しましょう。
このように小麦粉は、調理方法によって片栗粉の代わりとして柔軟に活用できる食材です。
ちなみに、小麦粉はグルテンの含有量によって呼び名が異なります。グルテンの量が多い順に『強力粉』『中力粉』『薄力粉』というようです。
グルテンが多いほど粘り気と弾力が増すとされています。強力粉はパンに、中力粉はうどんなどの麺類に、薄力粉は菓子や天ぷらなどに適しているそうです。用途に応じて使い分けてみてくださいね。
2.コーンスターチ
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コーンスターチはとうもろこしのでんぷんから作られる粉で、片栗粉の代わりに幅広く使えます。
粒子が細かいため、揚げ物の衣にすると軽く薄づきで、油を吸いにくくサクサクした食感に仕上がるようです。
冷めてもカリッとした歯ざわりが残るのが特徴で、米粉に似た仕上がりながら、片栗粉と同じような歯ごたえを楽しめるでしょう。
とろみづけとしても利用できますが、仕上がりは透明感のある片栗粉と異なり、やや白く濁った印象になるといわれています。熱いうちは半透明でも、冷めると白っぽさが増すため、色を重視した料理をする時は注意しましょう。
粘度は片栗粉よりもやや弱いようですが、冷めてもとろみが持続しやすく、プリンやカスタードクリームなどの菓子作りにも適しているといわれています。
使い方は片栗粉と同じく水で溶いてから加えるのが基本で、量は様子を見ながら調整するとよいでしょう。
3.くず粉
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くず粉は、葛の根から抽出したでんぷんを使った粉で、片栗粉の代用品として特にとろみづけに優れているとされます。
透明度が高く、ツヤのあるなめらかな仕上がりになるため、料亭や和食の料理でもよく利用されてきました。本葛(くずこ)と呼ばれる純度の高いものは希少性が高く価格も高価ですが、そのぶん仕上がりの美しさは格別です。
葛粉はさらっと上品なとろみを加えられるため、料理の見た目や口当たりを重視したい場面に向いています。ただしコストが高いため、普段使いよりも特別な料理やおもてなしの際に活用するのがおすすめです。
4.おからパウダー
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おからパウダーは大豆由来の食品で、衣を作ったりとろみづけしたりする時に使えるとされています。
片栗粉の代わりにから揚げやコロッケにまぶすと、香ばしい風味とザクザクとした歯ごたえが楽しめるでしょう。微粉タイプを使えば素材によく絡み、よりなめらかな仕上がりになるのだとか。
糖質量が少なく食物繊維が豊富といわれているため、糖質制限中の調理にも適しているのが利点です。ただし油を吸いやすいため、揚げ物にすると仕上がりが重くなったりベタつきやすくなったりする可能性があります。
また、焦げやすさや衣のはがれやすさがあるとされているため、揚げる時は低温かつあまり触りすぎないようにしましょう。
片栗粉の代わりとして米粉は衣やとりみづけに使える
片栗粉が必要なのに自宅にないという状況でも、米粉をはじめ身近な食材で代用は可能なようです。
米粉は揚げ物を軽やかに仕上げたり、スープや煮込みにとろみを加えたりすることができます。使い勝手のよい食材といえますね。さらに、小麦粉は衣やつなぎとして活用でき、コーンスターチは衣やとろみづけをする際に役立つでしょう。
くず粉は高価ながら透明感のある上質なとろみを演出し、おからパウダーは低糖質で健康面を意識した調理に向いています。
それぞれの特性を理解して料理に合わせて選べば、片栗粉がなくても満足のいく仕上がりを得られるでしょう。片栗粉がなかった時は、本記事で紹介した食材を使ってみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]