儚くも美しい映画『人類遺産』 世界70ヶ所以上の『廃墟』に圧倒される
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世の中には様々なマニアが存在し、その中でも根強い人気を誇るのが『廃墟』です。
「少し怖いところが良い」
「人が生きていた痕跡を感じられる」
「幻想的」
人々を魅了してやまない廃墟、その魅力に迫った映画が2017年2月に日本で公開されることになり、話題を呼んでいます。
タイトルは『人類遺産』。4年の撮影期間を費やし、世界70ヶ所以上の廃墟をまとめた映画です。
監督はロングランヒットとなった映画『いのちの食べ方』で知られる、ニコラウス・ゲイハルタ。
『いのちの食べ方』では、ナレーションや音楽を排除し、食べ物の生産現場をリアルに写した撮影方法が印象的です。
そんな彼が映し出した『廃墟』は、私たちが抱く『廃墟』のイメージとは少し異なるはず。
ナレーションも音楽もなく、ただ静かに廃墟が映し出される予告編。
かつて人がたくさん集まっていたであろう場所は、どこか寂し気。しかし不思議な美しさに包まれており、独特な雰囲気が映像からも伝わってきます。
鋭い視点から社会を批判し、強いメッセージを作品に込めることでも知られるニコラウス・ゲイハルター。
この『人類遺産』で伝えようとしていることは一体何なのか、本編が待ち遠しいです。
人類遺産
2017年2月 シアター・イメージフォーラムほか全国公開
(C)2016 Nikolaus Geyrhalter Filmproduktion GmbH
[文/grape編集部]