絶対にこの犬を連れて帰る 戦地で生まれた兵士と犬の友情が奇跡を起こした
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
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今までにペットを飼ったことがある皆さん、彼らと初めて出会った瞬間を覚えていますか。家族となる動物たちとの出会い。それは偶然のように見えて、実は必然なのかもしれません。
アメリカ軍の海兵隊員だったクレイグさんは、ある1匹の犬とまさに運命の出会いを果たしました。
死と隣り合わせの激戦地で運命の出会い
2010年、クレイグさんは最も危険な任務に就くことになりました。駐留地はアフガニスタンのヘルマンド州サンギン地区。アメリカ軍海兵隊員を中心とした国際治安支援部隊と、イスラム武装勢力タリバンの戦いが繰り広げられている激戦地です。
そこでクレイグさんはある日、1匹の犬と出会いました。
戦地に野良犬がいることは珍しくないということですが、クレイグさんはなぜかその犬が気になったのだそう。犬は誰かに飼われている様子はなく、どこからか食べ物を拾ってきて木の陰で1人で食べていたということです。
軍の規則を破って犬に近づいた
アメリカ軍では【兵士は犬に近づいてはいけない】という規則があるそうです。これまでクレイグさんはその規則を破ったことはありませんでした。しかし、この犬との出会いが彼に初めて規則を破らせることになったのです。
クレイグさんはビーフジャーキーを持ってその犬に近づいて行きました。すると犬はクレイグさんを見てすぐに尻尾を振ったそうです。
そしてこの瞬間から、犬はクレイグさんの相棒となったのです。
”フレッド”と名づけられた犬はクレイグさんの行く先にどこへでもついていくようになりました。クレイグさんが危険な場所へパトロールに行く際も離れません。そしてフレッドは一度も仕事の邪魔をすることはなかったそうです。
フレッドはたちまち兵士たちの人気者になりました。死と隣り合わせの危険な激戦地で働く彼らにとって、フレッドは大きな癒しとなっていたのでしょう。
その後、クレイグさんはサンギン地区での任務を終えて本部基地へ戻ることになりました。そこで彼はフレッドに向かってこう言ったのです。
クレイグさんはほかの人たちの目を盗んでフレッドを基地に連れ込むことに成功しました。さらに多くの人たちの協力のおかげで、フレッドは奇跡的にクレイグさんの家族がいるアメリカに無事に送り届けられたのです。
アフガニスタンでの勤務を終えたクレイグさんは海兵隊を除隊しました。そして彼はフレッドを連れてアメリカ各地を旅することにしたのです。
銃弾が飛び交うアフガニスタンから青空が広がるアメリカへやってきたフレッド。彼の目に映る新しい世界はどんなに輝いていることでしょう。
クレイグさんは現在、フレッドとの出会いから彼を命がけでアメリカへ連れて帰るまでのストーリーを綴った本を執筆しているということです。
激戦地で出会い、一瞬でお互いがかけがえのない存在となったクレイグさんとフレッド。共に危険を乗り越えた2人が、これからも一緒に人生を楽しんでいけますように。
Fred The Afghan
[文・構成/grape編集部]