母乳を寄付する2児の母 人と違う体を活かす彼女に、絶賛の嵐
公開: 更新:
『意外と知らない』柿の剥き方 包丁の代わりに使うのは…2024年11月11日、暮らしに役立つ情報を発信する、はなマル(hanamaru__kurashi)さんが、Instagramを更新。硬めの柿に限った、『意外な皮の剥き方』を紹介しました!
ラップが料理に溶けたら、食べても大丈夫? 旭化成の回答に「そうだったのか」料理にラップをかけてレンジ加熱した際に、ラップが溶けてしまったことはないでしょうか。この場合、料理に影響はないのか気になりますよね。『サランラップ®』を販売する、旭化成ホームプロダクツ株式会社(以下、旭化成ホー...
世の中には、人と違った体質を持っている人がいます。
他人と違うところをイヤだと感じる人もいるかと思いますが、この女性は違いました。
「神様からもらった、『変わった体』という『ギフト』をほかの困っている人のために使おう」と決め、驚くべきことで人々を助けています。
どうしてこんなに母乳が出るの?
アメリカのオレゴン州に住むエリザベス・アンダーソンさんは、何年も献血をしていました。
第1子であるイザベラちゃんを妊娠した時、彼女は「授乳中も何か寄付したい」と考えます。
やがて、アンダーソンさんは無事にイザベラちゃんを出産。そして、予期しなかったことが発覚。
なんと彼女は、人よりも、驚くほど多くの母乳が出る体質だったのです。
アンダーソンさんは、自身の体の特徴と向き合い、余分な母乳を『Tiny Treasures Milk Bank』に寄付することに決めました。
この『Tiny Treasures Milk Bank』は、がん研究や母乳育児に携わっている団体です。
母乳で子どもを育てられない理由はさまざま。がん治療で母乳を我が子に与えられず、困っている人もいます。アンダーソンさんはがんで家族を失っているため、共感する部分が多かったのです。
母乳を寄付すれば、自らの母乳で子どもを育てられない、そういった人たちを助けることができます。
厳しい検査を受けて、アンダーソンさんは母乳の寄付を始めました。
第2子であるソフィアちゃんを産んでからも母乳の量は増え続け、1日約6.6リットルも搾乳できるように!
1歳児の場合に必要な量は1日2リットルほどといわれている母乳ですが、アンダーソンさんは必要な量をはるかに上回っています。
『Tiny Treasures Milk Bank』から彼女には、1リットルにつき約33ドル支払われるのですが、課税されるため、手元に残るのは半分の金額です。これは、母乳のもととなる食料品を購入する分に使います。また、搾乳用のポンプを購入したり、管理したりするコストで大半が消えてしまいます。
赤ちゃんの口に入るものなので、彼女は自分の体から、ポンプ、母乳の保存場所まで、コストをかけて相当厳重な管理をしなければなりません。
母乳保管のために3台の専用冷蔵庫を用意し、ポンプを殺菌し、搾乳した母乳をラベリングして凍結するところまで行うと、多くの時間を使ってしまいます。
それでもアンダーソンさんは、母乳を必要としている家庭のために、休みなく働いているのです。
2年5か月も寄付を続けているアンダーソンさんに、Facebookでは多くの反響がありました。
誰にでもできることではなく、まさに彼女に与えられた、『神様からのギフト』です。
たくさんの時間を消費してしまっても、自分の使命として、アンダーソンさんは受け入れています。
多くの母乳を寄付したアンダーソンさんは、彼女の母乳を飲んで育った子どもたちの、広い意味での『母』といえるでしょう。
たくさんの命をはぐくむということは、それだけ多くのキズナをつなぐということ。
素晴らしい行動に、心が温かくなります。
[文・構成/grape編集部]