「先を行くなあ!」社員が育児休暇を取りやすいように、社長が取った行動とは?
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会社に制度としてあっても、父親で育児休暇を取得している人は、まだ少ないようです。
そんな中、株式会社メルカリ(以下、メルカリ)の小泉文明社長と、その子会社である株式会社ソウゾウ(以下、ソウゾウ)の松本龍祐社長が、そろって育児休暇を取得したことで話題となっています。
社長が育児休暇を取る
フリマアプリ大手のメルカリは、2016年2月から『merci box』という制度を導入し、出産と子育ての支援に力を入れていきました。
『merci box』は、妊娠活動や病児保育費の支援、認可外保育園の補助など、多くの面で社員をサポートをしています。
※写真はイメージ
メルカリ以外にも、一定数の企業が、出産や育児への支援に力を入れ始めているため、これらの制度に目新しさを感じる人は少ないでしょう。
しかし、社長が育児休暇を取得することで、社員たちがより育児休暇を取得しやすくなるよう働きかけるのは画期的なことです。小泉社長は、育児休暇中は仕事をほかの社員に引き継ぎ、必要があればリモートワークでこなしていくそうです。
小泉社長は、Facebookを通じ、次のようにコメントしています。
出産と育児で心身ともに疲れ、産後うつになってしまうこともある女性。家族が健やかでいるためには、夫の育児休暇は、本来は必要不可欠なものです。
育児は男女で行うものですが、男性の育児休暇に対して「会社に迷惑をかけるワケにはいかない」「仕事が回らなくなる」といった、『男性は簡単に育児休暇を取得できない』とする意見が多数聞こえてきます。
確かに、自分の仕事を、ほかの社員に代わりにこなしてもらうことに、申し訳なさを感じることもあるでしょう。しかし、それは女性社員であっても同じです。
負の面ばかりクローズアップされやすい男性の育児休暇。ですが、小泉社長と同じく、育児休暇を取得するソウゾウの松本社長は、仕事を周りに任せることを前向きにとらえています。
みんなに任せて、客観視することで、いままで見えてこなかった改善点に、気付くことができるかもしれません。
松本社長のように自分の意識次第で、育児休暇中も、今後の成長に必要な期間になるのです。
2社の社長の育児休暇に、たくさんのコメントが寄せられました。
夫も育児にしっかりと関われるようになることが求められている中で、少しずつですが、社会の意識が変わってきているようです。
今後、男性の育児休暇が無理なく取得できるように、変わっていくことが期待されています。
[文・構成/grape編集部]